「マーガリンは危険」と思い込む人が知らない真実 日本での「トランス脂肪酸」摂取量は実は少ない
浜谷 陸太 : 医師、疫学修士

■トランス脂肪酸が健康に悪いのは間違いない

 アメリカでのトランス脂肪酸の厳密な制限には、歴史があります。
 1900年初頭より、動物性脂肪(バターなど)は健康に悪い、ということが知られていました。
 そこで植物から脂肪を作る試みが行われ、最初にショートニングとして商品開発に成功しました。
 そしてマーガリンが開発され、なんとバターと異なり「冷蔵庫から出してすぐにパンに塗れる」ということが衝撃的だったのでした。

 実は1950年ごろより、トランス脂肪酸は健康に悪い(心臓病患者を増やす)のではないか、ということが研究で示唆されてきたのですが、この言説はなかなか広まりませんでした。
 「植物由来だから健康によいだろう」と考えられたこともあり、このトランス脂肪酸はかなり広まりました。
 バターなどの動物性脂肪を植物性に変えるよう、専門家がロビー活動していることも見受けられました。

(以下略、続きはソースでご確認ください)

東洋経済オンライン 2023/07/19 10:30
https://toyokeizai.net/articles/-/686579