米国マサチューセッツ工科大学の研究者らは、英国のストーンヘンジやイースター島のモアイ像など、古代の大型の建造物がの建築用の機器のない時代にどのよう作られたのかを明らかにした。研究者らは、古代の技術者たちが釣り合いと梃を利用することで、1人の人間が数十トンの巨礫を動かすことができたという。

実験のために研究者らは、形の異なる25トンのコンクリートの塊をいくつか作り、それぞれが正確に計算された重心を持つようにした。25トンのコンリートの塊は人間の力では持ち上げることはできないものの、重心が正確に計算されたものでは、1人でも揺する、ひっくり返す、傾ける、押すという動作を行うことができ、さらに、驚くほど楽に、かつ正確にある場所から別の場所まで転がすことができた。

この結果から研究者らは、82トンのモアイ像の古代建設者たちは、まさにこの方法によって像を島全体に渡って移動させ、彼らの最終的な場所に配置することができたという結論に達した。
この実験は、古代の建築者が高度な技術を持っていたとする仮説の立証だけでなく、トラックやクレーンを使用できない場所で大きくて丈夫な構造物を作る方法をも示している。

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■動画
MIT researchers discover way to move 25 ton stones with only their hands
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