他板に投稿された、興味深い格言の転載スレ 17
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いまそれが美しいのなら五十年前百年前も美しかったはずです。
当時それを発見しないで、いまごろ発見したのを私は黒人の代わりに不快に思っているのです。
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スナックのマスターやそこで知り合った麻雀友だちは、やはり友ではありません。
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家庭教師をして何か得るところがあったかと問うと、
希に「家庭教師なんかするものじゃない、ということが分った」と答えるものがあります。
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人は獅子や虎を猛獣と呼んで恐れますが、なに彼らは腹がいっぱいなら何もとって食いはしません。
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欲ばれば出来るが欲ばらないと出来ないことをソ連人は気がつくのが遅いと、
それを見ていた中国人は気がついたのです。
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自分は純真で無垢ですべて相手が悪いなんて、こんな好都合なことはありませんが、
そんなことはこの世にないことです。
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私はただ自分の金なら惜しんで、他人の金なら湯水のように
使う私たちの料簡に深甚な興味をもつだけである。
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有能は何をしでかすか分らない。
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完璧を目ざしていつも完璧だから、
ひょっとしたらしくじりはしまいかと手に汗をにぎるのである。
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哲学が読者を失ったのはにせの難解のせいである。
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二流の名人は時代と妥協するが、一流の名人は孤絶するという。
山本夏彦 ★
改まらないものには改まらない十分なわけがある。
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物が盛んなときは衰えるときである。
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人は言論の是非より、それを言う人数の多寡に左右される。
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千万人といえどもわれ往かんという言葉がある。
自分で考えて正しければ、相手がたとえ千万人でも、自分が一人でも屈しないと訳されて、
今も時々用いられるが、千万人も往くなら俺も往こうと訳すのが本当である。
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大ぜいが異口同音にいうことなら信じなくてもいいことだ。
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歳月は勝手にきて勝手に去る
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事典中に「木口小平」を掲げても軍国主義にはならない。
削除しても軍国主義を追放したことにはならない。
山本夏彦 ★
言葉というのは電光のように通じるもので、それは聞く方がその言葉を待っているからである
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人は分って自分に不都合なことなら、断じて分ろうとしない。
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明治の昔の貧乏と、今日のそれとは質的に相違したもので、
電気じかけの貧乏こそ真の貧乏だと、仔細あって私は信じている
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高度成長はラクして月給をたくさんくれる仕事をよい仕事だと若者たちに思わせました。
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私はこの世は、むだから成っているとみている。
そもそも私が生をうけ、こんにちまで生きてきたのは、むだそのものだとみている。
私はむだに終始して、いまだにむだ中に埋没している。どうして区々たるむだを争おうか。
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事実があるから報道があるのではない。報道があるから事実があるのである。
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善良というのものはたまらぬものだ。危険なものだ。殺せといえば、殺すものだ
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正邪美醜、その双方を兼ねて初めてひとなんだと思うんです。
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実を言えば、人が傷つかないところで傷つくのは、才能の一種なのである。
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私は、正直者は馬鹿をみるという言葉がきらいである。ほとんど憎んでいる。
まるで自分は正直そのものだと言わぬばかりである。この言葉には、自分は被害者で潔白だという響きがある。
悪は自分の外部にあって、内部にないという自信がある。
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ほめる言葉の多少が文明の尺度なら、憎まれ口の多少も同じく文明の尺度である。
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子供は大人がみくびるほど鈍くはない。彼らは大人が何を欲するか知っている。
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よくおぼえさせるには、分らないことを一つ二つころがしておくほうがいい。
山本夏彦 ★
(嫉妬は)磐石のように存在している。だからその存在は認めなければならない。
認めると、それはそれなりの用をしていると分かるのである。
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そこにあるものは目にはいるが、ないものは目にはいらない。したがって、そこにないものに私は注目する。
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私は人生に対して「当人」であるより「他人」である。見物人である。
だから当人には見えないものが、時々見えることがある。
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私の書くものを進んで読んでしばしば笑う婦人なら、きっと頭のいいひとだろうと勝手ながら私は決めている。
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しゃれのわかる人としゃれを言う人は別人で、わかる人が十人いても言う人は一人の見当で、
そして言う人が二人いないと応酬はできないから、しゃれは急速に滅びたのである。
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話は短いにかぎる。短くてよく分ると、聞くものは自分が頭がいいと思って喜んでくれる。
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風邪は生きものだからなまじ治そうとしないほうがいい。
むしろ促進剤を開発して早くクライマックスに達しさせ退散させるにしくはない。売り出せ風邪の増長薬。
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私は人生は些事から成ると見ている。些事にしか関心がない。
些事を通して大事に至るよりほか、私は大事に至りようを知らないのである。
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私はもういつ死んでもいいのである。それは覚悟なんてものではない。いっそ自然なのである。
その日まで私のすることといえば、死ぬまでの暇つぶしである。
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ワイロは浮き世の潤滑油である。
もらいっこない人は自動的に正義漢になるが、一度でももらってごらん、人間というものが分かる。
古往今来正義の時代は文化を生まなかった。
『文化は腐敗の時代に生まれた』と昔,渡部昇一は言った。卓見である
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タバコの害についてこのごろ威丈高に言うものが増えたのは不愉快である。
いまタバコの害を言うものは、以前言わなかったものである。
いま言う害は全部以前からあったものである。
それなら少しはそのころ言うがいい。
当時何も言わないで、いま声高にいうのは便乗である。
人は便乗に際して言うときは声を大にする。
ことは正義は自分にあって相手にはないと思うと威丈高になる。
これはタバコの害の如きでさえ一人では言えないものが、いかに多いかを物語るものである
山本夏彦 ★
30枚のものを10枚に、10枚のものを3枚に削るのが私の仕事だ
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むしろ短くせよ、一言でいえ
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イデオロギーの相違は根本的かつ絶対的で、話し合いで解決できるようなものではない。
もし話しあいで理解に達したら、それは理解ではなく屈服したのだ
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私は衣食に窮したら、何を売っても許されると思うものである。女なら淫売しても許される。
ただ、正義と良心だけは売り物にしてはいけない
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アポロは月に着陸したという。勝手に着陸し、次いで他の星にも行くがいい。
神々のすることを人間がすれば、必ずばちが当たるといって分かりたくないものは分かるまい
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『愛する』という言葉を平気で口に出して言えるのは鈍感だからだ
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大昔から食いものを捨てる国民、助平の限りを尽くした国民は滅びました。
ギリシャ・ローマの昔から王侯貴族だけが独占できた贅沢です。
それを100年に一回くらいずつ革命を起こし、人類は健康を保ってきたのです。
ところが20世紀末の現在、大衆が食い物を捨て助平の限りを尽くしても倒す人がいなくなった。
まるごと倒れるほかなくなりました
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身辺清潔の人は、何事もしない人である。できない人である
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二十七年前(昭和四十年)山口証券が倒産に瀕したとき大蔵省と日銀は山一を助けた。
当時山一はまだ株屋である。世間の評価は高くなかった。株屋を見はなすチャンスだった
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神は細部にこそやどる
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一人安全かつ居丈高なのは新聞の正義だけである。けれども、およそ大ぜいが
異口同音に言う正義なら安物で眉ツバにきまっている。
たとえ肉体は売っても、正義を売り物にするなかれ、と古人が言っている
山本夏彦 ★
私はジャーナリズムを嫌悪し、かつ軽蔑しながらなお長年そのなかで衣食してきたものである。
だから、せめて自分でも信じないことは書くなと言いたい
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大蔵省は銀行が一行つぶれたら恐慌がおこると恐れるが、アメリカでは年中つぶれている。
我が国だって東洋信金は事実上つぶれたが痛くもかいくもなかったではないか
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銀行は国民の敵ですぞと私は何度も言ったが、実はその背後にいる大蔵省が敵なのである。
不良銀行をつぶしたらそれが波及して優良までつぶれる、つぶれたら大衆の預金はふいになる。
それを守るために銀行を助けるのだと、大蔵省はこの期に及んでもなお預金者に恩を着せるのである
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齢をとって利口になるのなら歳をとった価値はあるが、白髪は知恵のしるしではない。
それでは若くさえあればいいのかというと、あれは今の老人の0十年前の姿だから同じく何の価値もない
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日本人とは何か、一口で言ってみる。あれは『ニセ毛唐だ』
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年寄りの馬鹿ほど馬鹿なものはない
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人の人生はちょうど50冊の手帳程度のものだ。
高く積めば一メートル。横に広げれば一坪。
そのぐらいの程度である
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言論の自由は、大勢と同じことを言う自由であり、罵る自由であり、罵らない者を村八分にする自由である。
これが言論の自由なら、これまであったし、これからもあるだろう
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衣食足ると偽善を欲する
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人は分かって自分に不都合なことなら、断じて分かろうとしない
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同類は何百人集まっても一人である
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嫉妬は正義の仮面をかぶってやってくる
山本夏彦 ★
欲張って損した者を、欲張らない者は笑う資格がある。
笑って、自分の内部にある欲張り根性を封じるのである。
それは、すんでのことで、躍りでて同じことをしようとした根性である
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才能というものは、のぼり坂が三年、のぼりつめて三年、くだり坂が三年、〆て十年続けばいいほう
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あれ、老衰の兆なんですよ。
年をとってから一番避けなくちゃならないのは、人生の師匠になりたがることと説教すること。
年とったからって自動的にひとの師匠になれるなんて、とんでもない誤解ですよ。(意地悪は死なず)
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先生ぐらい意地悪なものはありませんよ。真面目な先生ほど意地悪だね。
そして意地悪の自覚がないんだから困る。
意地悪っていうものはそもそも自覚を欠くものなんですね、あれ。(意地悪は死なず)
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理解をさまたげるものの一つに、正義がある。
良いことをしている自覚のある人は、他人もすこしは手伝ってくれてもいいと思いがちである。
だから、手伝えないと言われるとむっとする。むっとしたら、もうあとの言葉は耳にはいらない。
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そこにないものを見ないと、世の中のことは分らない。
それというのも、ものはそこにあるものより、ないものから成ることが多いからである。(二流の愉しみ)
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私は、女が女である部分、男たちが追い回して争う部分を見ようとした。
はじめから見たかったが、恐れていた部分である。私はかっと目をみひらき、
重複した襞と、隠湿なその奥をのぞいたが、たちまち顔をそむけた。
男がこんなものを追及するのは、まちがっている。それは美とは無縁なもの、むしろ醜なるものである。
白昼正視にたえるものではない。(日常茶飯事・夢で女に)
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テレビは巨大なジャーナリズムで、それには当然モラルがある。
私はそれを「茶の間の正義」と呼んでいる。眉ツバものの、うさんくさい正義のことである。
(茶の間の正義・はたして代議士は犬畜生か)
山本夏彦 ★
芸人や文士は、最後の個人だる。かせげばかせぐほどまきあげられる。
彼らは特殊な、個人的な才能で、国は何一つ手助けしない。しようにも出来ない。
それなのに七割を奪って、三割を投げ与える。だから〇〇芸能プロと称する法人を作り、
そのプロから給与を貰ったことにすれば、タレントは法人になり得る。
言うまでもなくそれはトンネル法人、ニセ法人で、彼は彼個人をごまかして、
税の大半をまぬかれるのである。税はまぬかれても、心身の頽廃をまぬかれることはできない。
自分の金を自分で盗むとは、神武以来の椿事である。頽廃の極である。
…中略…こんなにウソで固めた時代は、有史以来なかったのではあるまいか。
ここまで固めてはいけないのではないか。それもこれも、わが税制のゆえである。
これを改めない限り、区々たるモラルを論じてもはじまらない。ろんじてもむなしい。
モラルは税制の結果だとは、すでに言った。個人が法人に変装したのは、国が強いたからである。
私は我が身をかえりみて、わが半身が法人と化しつつあることを認めないわけにはいかない。
もとの個人にしてかえせ、と言いたい。(茶の間の正義・株式会社亡国論)
★
私は「暮らしの手帖」をほめたことがある。
ひと口に雑誌の性格というが、その性格は、誌面にあるものからばかり成っているのではない。
むしろ、ないものから成っている。たとえば、この雑誌には、流行作家の小説がない。
芸能人のスキャンダルがない。政治に関する議論がない。身上相談、性生活の告白のたぐいがない。
さながら、ないないづくしである。けれども、以上は偶然ないのではない。
ほかの雑誌にあるものを、わざと去って、それによって、この雑誌の性格は顕著なのである。
だから、あるものばかりでなく、ないものを見よとほめたのである。(変痴気論・暮らしの手帖)
★
文はうそなり、と私は思っている。
文は人なりという言うが、それは同時にうそなのである。(毒言独語・文はうそである)
★
異端を述べる言論は、二重の構造になっていなければならない。
すなわち、一見世論に従っているように見せて、読み終わると何やら妙で、
あとで「ははあ」と分かる人には分かるように、正体をかくしていなければならない。
いなければ、第一載せてくれない。(毒言独語・文はうそである)
山本夏彦 人の一生 四年 山本夏彦
おいおい泣いているうちに三つの坂を越す。
生意気なことを言っているうちに少年時代はすぎてしまう。
その頃になってあわてだすのが人間の常である。
あわててはたらいている者を笑う者も、自分たちがした事はとうに忘れている。
かれこれしているうちに二十台はすぎてしまう。
少し金でも出来るとしゃれてみたくなる。
その間をノラクラ遊んでくらす者もある。
そんな事をしているうちに子供が出来る。
子供が出来ると、少しは真面目にはたらくようになる。
こうして三十を過ぎ四十五十も過ぎてしまう。
又、その子供が同じことをする。
こうして人の一生は終ってしまうのである。
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経営者に課せられた第一の責任とは、
現有の資源から最大の経済的効果を挙げることである。
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天才的なひらめきをあてにするオーナー起業家は、ひらめきのように消えていった。
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知識労働者の動機づけは、ボランティアの動機づけと同じである。
報酬ではなく仕事そのものから満足を得なければならない。
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組織にも違いがある。凡庸と一流の違いというよりは、学んでいない組織の違いである。
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新しいものは常に障害にぶつかる。その時戦う者を必要とする。
成功させると胸を張り、取り組む者を必要とする。
★
教育ある人間は、現在に影響を与えるために、
自らの知識を役立たせる能力をもたなければならない。
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あらゆる組織が3つの領域における成果を必要とする。
すなわち、直接の成果、価値への取り組み、人材の育成である。
これらすべてにおいて成果をあげなければ、組織は腐りやがて死ぬ。
したがって、この3つの領域における貢献をあらゆる仕事に組み込んでおかなければならない。
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危険や弱みが機会の存在を教える。それらを機会に転化するとき、異常な成果が得られる。
時には、そのような転化はマネジメントの姿勢だけでもたらされる。
★
自ら未来をつくることにはリスクがともなう。
しかし、自ら未来を創ろうとしないことのほうがリスクは大きい。
★
組織が偉大たりうるのは、トップが偉大だからである。
ピーター・ドラッカー ★
(リーダーを)信頼するということは、リーダーを好きになることではない。
常に同意できることでもない。リーダーの言うことが真意であると確信できることである。
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マネジメントは、医療が科学でないのと同じ意味において科学ではない。
マネジメントも医療も実践である。
★
知識労働者は生産手段を所有する。
それは頭の中にあり、持ち運びができる膨大な資本財である。
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重要なことは、わが子をその人の下で働かせたいかと思うかである。
★
イノベーションこそ、マネジメントの中核に位置づけなければならない。
★
仕事のできないことを、設備、資金、人手、時間のせいにしてはならない。
それではすべてを世の中のせいにしてしまう。
よい仕事ができないのをそれらのせいにすれば、あとは堕落への急坂である。
★
イノベーションの真贋は、価値を創造しているかによって判定される。
イノベーションとは、顧客にとっての価値の創造である。新奇さは面白いだけである。
★
実のところ、販売とマーケティングは正反対である。
同じ意味でないことはもちろん、補い合う部分さえない。
★
マネジメントの仕事ぶりとは、主として明日に備えて優れた仕事をすることを意味する。
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企業とは有機体である。
ピーター・ドラッカー ★
(組織において)重要なことは、人を変えることではない。
人の持つあらゆる強み、活力、意欲を動員し、そうすることによって全体の能力を増大させることである。
★
情報とは組織を一体化させるものであり、
かつ一人ひとりの知識労働者に成果を上げさせるものである。
したがって、組織としても個人としても、いかなる情報を必要とし、
いかにしてそれらを手に入れるかを知らなければならない。
★
妥協には二種類ある。
一つは「半切れのパンでも、ないよりはまし」であり、
もう一つは「半分の赤ん坊は奪われるよりも悪い」である。
★
人々を動機づける能力がなくては、経営者とは言えない。
★
貢献に焦点を合わせることが、仕事の内容、水準、影響力において、
あるいは上司、同僚、部下との関係において、
さらには会議や報告の利用において成果をあげる鍵である。
★
自由とは楽しいものではない。幸福、安心、平和、進歩のいずれでもない。
それは選択の責任である。権利ではなく義務である。
真の自由は何かからの自由ではない。それでは特権にすぎない。
★
成果をあげる人に共通するものは、つまるところ成果をあげる能力だけである。
成果をあげることは一つの習慣である。実践的な能力の集積である。
実践的な能力は習得することができる。
★
働く人たちこそ同僚であり、主たる資源である。
★
知力や想像力や知識は、あくまでも基礎的な資質である。
それらの資質を結果に結びつけるには、成果をあげるための能力が必要である。
知力や想像力や知識は、限界を設定するだけである。
★
真摯さは修得できない。仕事についたときに持っていなければ、あとで身につけることはできない。
ピーター・ドラッカー ★
マネジメントは神学ではない。実学である。
★
(組織の)成功の鍵は、自分の情報を必要としているのは誰か、それはどのような情報か、
逆に自分は誰の情報を必要としているかを全員が自問することである。
★
イノベーションに優れた組織は、科学的あるいは技術的な重要度によってではなく、
顧客への貢献によってイノベーションを評価する。
★
自らの果たすべき貢献を考えることは、知識の段階から行動の段階への起点となる。
★
(職場では)自らの強み、仕事のやり方、価値観とともに、
ともに働く者全員の強み、仕事のやり方、価値観が重要な意味を持つ。
あらゆる者が個性を持ち、大きな違いを持つ。
★
強みに集中せよとの格言は常に正しい。組織は多角化していないほどマネジメントがしやすい。
★
起業家が金に無頓着ということはあまりない。多くの場合、貪欲である。
そのため利益を重視する。しかし、それはベンチャーとして間違った態度である。
利益は結果としてもたらされるのであって、最初に考えるべきものではない。
★
意思決定とは行動を約束することである。
起こるべきことが起こらなければ、意思決定を行ったことにはならない。
★
想像力や知識は成果の限界を設定するのみで、成果をあげることとは関係がない。
成果をあげるためには、仕事をやり遂げる能力を持つこと。
★
イノベーションに関わる仕事、とくに事業、製品、サービスの開発を目的とする仕事は、
既存事業の現場のマネジメントではなく、イノベーション担当の役員のもとにおかなければならない。
ピーター・ドラッカー ★
いかなる組織といえども、多くの分野において卓越することはできない。
しかし、一つの分野において卓越することはできる。
成功するには、この一つの分野における卓越性に加えて、多くの分野において並以上でなければならない。
★
自らの強みと仕事の仕方が合わないことはあまりない。
両者は相乗的である。ところが、強みと価値観が合わないことは珍しくない。
★
時間を管理するためには、自由になる時間をまとめなければならない。
★
組織に働く者の場合、自らの成長は組織のミッションと関わりがある。
★
運と機会はあらゆる人間活動に影響を与え、事業に影響を与える。
しかし、運だけで事業はつくれない。機会を発見し、それを開拓する企業だけが繁栄し、成長する。
★
自由とは解放ではない。責任である。
楽しいどころか一人ひとりの人間にとって重い負担である。
それは、自らの行為、および社会の行為について、自ら意思決定を行うことである。
そしてそれらの意思決定に責任を負うことである。
★
成果をあげる人の共通点は、行うべきことを行っているだけである。
★
今日では、援助が経済開発をもたらさないことは、十分すぎるほど明かである。
一国の経済を外部から発展させることはできない。なかんずく援助では無理である。
★
行動に出るのもいいし、尻込みして奇跡を願うのもいいだろう。
確かに奇跡はすばらしい。いつ起こるのかはわからないが。
★
能力は、仕事の質を変えるだけでなく人間そのものを変えるがゆえに、重大な意味を持つ。
能力なくしては、優れた仕事はありえず、人としての成長もありえない。
ピーター・ドラッカー ★
このような転換期に生き残るためには変化を待っていてはいけない。
自ら変革の担い手となりなさい。もちろん大きなリスクがある。
でも受身で変化に飲み込まれてしまうより、リスクはずっと小さい。
★
人は、生物的存在として呼吸するための空気を必要とするように、
社会的政治的存在として機能するための社会を必要とする。
しかし社会を必要とするということは、必ずしも社会を手にしていることを意味するわけではない。
★
イノベーションを実現させるためには、
欠けているものは何か、成果を一変させる一歩は何か、
資源の能力を一変させる小さな変化は何かを問わなければならない。
★
時間の使い方を知っている者は、考えることによって成果を上げる。
行動する前に考える。
くり返し起こる問題の処理について、体系的かつ徹底的に考えることに時間を使う。
★
学問的な言い方ではないが、仕事ができる組織は仕事を楽しんでいる。
★
繰り返し起こる混乱は、ずさんさと怠慢の兆候である。
★
成功の展開が機会志向の体質をつくりだす。組織も伸びる。
★
リーダーシップとは、人のビジョンを高め、成果の水準を高め、人格を高めることである。
★
誰かにできることは他の者にもできるというものである。
★
これからは誰もが自らをマネジメントしなければならない。
自らをもっとも貢献できる場所に置き、成長していかねばならない。
ピーター・ドラッカー ★
凡庸な人間に凡庸ならざることをさせることが組織の目的である。
★
生産性は労働者の責任ではなく、経営者の責任だ。
★
知識は本のうちに求めることはできない。本には情報がのっているにすぎない。
知識は情報を特定の仕事の達成に応用する能力だ。それは人間の頭脳や手技からのみ発現する。
★
知識労働とサービス労働は、何を行うか、
どのような技能によって行うかによって生産性が左右される。
★
働く者としての責任とは、成果をあげることに責任を負うだけでなく、
成果をあげるうえで必要なことのすべてを行い、それらの成果に全力を傾けることである。
★
決定は実務レベルに下ろさないかぎり、決定とは言えず良き意図にすぎない。
★
重要なことは、できないことではなく、できることである。
★
いかなる事業であっても、焦点を絞らなければならない。
多角化が成功するのも、情報があるときだけである。
★
客観的な指標によって、三年から五年後に倍の規模に(企業が)成長することが
明らかになったならば、やがて必要となるトップマネジメント・チームの構築が急務である。
★
自己開発とは、スキルを修得するだけでなく、人間として大きくなることである。
ピーター・ドラッカー ★
組織は存在することが目的ではない。種の永続が成功ではない。
組織は社会の機関である。外の環境に対する貢献が目的である。
★
組織に必要とされるものは、
真摯に仕事をする有能なトップマネジメントであって、超人ではない。
今日何人かのスーパーマン的なトップがいるということ自体が、トップマネジメントの危機を表している。
★
組織が存在するのは社会のニーズを満たすため。
組織はあくまで手段である。それら組織の中核がマネジメントだ。
★
小さく始めなければならない。大がかりな万能薬的な取り組みはうまくいかない。
★
私が定量化を行わない最大の理由は、
社会的な事業の中で真に意味のあるものは定量化になじまないからである。
★
成果に向けた一人ひとりの自己啓発こそが、組織として社会ニーズに応え、
個として自己実現するための唯一の方法である。
それこそが、組織の目標と個のニーズを合致させる唯一の方法である。
★
イノベーションの能力とは、一見関係のないものを一つの全体として見る能力である。
★
未来を予測するだけでは問題をまねくだけである。
なすべきことは、すでに起こった未来に取り組み、
あるいは来るべき未来を発生させるべく働くことである。
★
リーダーが公言する信念とその行動は一致しなければならない。
少なくとも矛盾してはならない。
★
そもそも社会的責任のためとして不経済なことをするのは、責任ある行動ではなかった。
たんに情緒的な行動だった。損害を被るだけのことだった。
ピーター・ドラッカー ★
変化をマネジメントする最善の方法は、自ら変化をつくりだすことである。
★
成長するには、ふさわしい組織でふさわしい仕事につかなければならない。
基本は、得るべき所はどこかである。
この問いに答えを出すには、自らがベストを尽くせるのはどのような環境かを知らなければならない。
★
人が抜きん出ることのできるものは一つか、せいぜい二つか三つの分野である。
よく出来るはずのことを見つけ、実際にそれを行わせなければならない。
★
技術の発展はマネジメントの領域を拡大する。
★
問題は、何に貢献したいかと思うことではない。
何に貢献せよと言われたかでもない。何に貢献すべきかである。
★
正しい人事のために4時間をかけなければ、あとで400時間とられる。
★
真摯さはごまかしがきかない。
一緒に働けば、特に、部下にはその者が真摯であるかどうかは数週間でわかる。
★
企業の人たちも、官僚と同じように昨日に愛着を持つ。
★
知識労働者というものは、自らが自らに課す要求に応じて成長する。
★
起業家は変化を当たり前のものとして見る。
自ら変化を起こそうとはしないが、変化を探し、変化を機会として利用しようとする。
それが起業家である。
ピーター・ドラッカー ★
仕事が刺激を与えるのは、成長を期しつつ、自ら興奮と挑戦と変化を生み出すときである。
これが可能となるのは、自らと仕事の双方を新たな次元で見るときである。
★
産業が衰退する最初の兆候は、
能力と意欲のある者に訴える力を持たなくなることである。
★
資金開拓とは、NPOの使命が支持するに値するがゆえに
資金を拠出するという、支持者を獲得する行為である。
資金を拠出することによって活動に参画する仲間を開拓することである。
★
人は優れているほど多くの間違いをおかす。優れているほど新しいことを行うからである。
★
仕事の定義が、もたらすべき成果を明らかにする。
しかし、何を成果とすべきかの答えは複数ありうる。
デパートの場合、買い物一回当たりの売上も正しいし、リピート率も正しい。
★
何をもって(人に)覚えられたいか、五十歳になっても答えられなければ、
人生を無駄に過ごしたことになるよ。
★
知識労働者は、ほとんどが専門家である。
彼らは一つのことをよく行うとき、すなわち専門化したとき大きな成果をあげる。
★
最も簡単にかつ効果的に生産性を向上させる方法は、
1.仕事を定義し直すこと。2.やる必要のない仕事をやめること。
★
企業家として成功した人を大勢知っているが、リスク志向の人はいなかった。
★
企業買収はいかに相乗効果が大きそうに見えようと、
買収される側が買収する側に何を貢献するかではなく、
買収する側が買収される側に何を貢献するかを検討しつくして、はじめて成功する。
ピーター・ドラッカー ★
企業活動の目標は、富の創出能力を最大化することにある。
★
組織より長生きするがゆえに、知識労働者は仕事を変えることができなければならない。
★
企業の目的は顧客の創造である。
★
(IT革命の)鍵はエレクトロニクスではない。認識科学である。
★
生徒に先生役をさせるほどの近道はない。
★
新しい任務を行ううえで必要なことは、卓越した知識と才能ではない。
それは、新しい任務が要求するもの、新しい挑戦、仕事、課題において
致命的に重要なものへの集中である。
★
知識労働者には二つのものが不可欠である。
その一つが、知識労働者としての知識を身につけるための学校教育である。
もう一つが、その知識労働者としての知識を最新に保つための継続教育である。
★
第一に、今日必要な現金がない。
第二に、事業拡大に必要な資金がない。
第三に、支出、在庫、債権を管理できない。
おまけに、これら三つの病は同時に起こる。
★
経営者本来の仕事とは、?経営理念の確立 ?社運を左右する決断 ?
後継者の養成 ?対外関係の調整 である。
★
2.あらゆる製品、サービス、プロセスを組織的かつ継続的に改善していかなければならない。
ピーター・ドラッカー ★
時間は最も貴重な資源である。
有能な経営者とは、時間の有効な使い方を知っている者である。
★
知識労働者の生産物は、それだけでは役に立たない。
それらのものが意味をもつためには、他の知識労働者がインプットとして使い、
何らかのアウトプットを生み出してくれなければならない。
★
データ化できないものを考えなければならない。
★
業績をあげられないのでは、企業は他のいかなる責任も遂行できない。
よき雇用者にも、よき市民にも、よき隣人にもなれない。
★
いつもその仕事の上で、すぐれた成果をおさめることに失敗するような人間、とくに管理者は、
これを容赦なく排除することが経営者の任務である。
★
真摯さはごまかしがきかない。
一緒に働けば、その者が真摯であるかどうかは数週間でわかる。
★
3.成功、特に予期せぬ成功、計画外の成功を追求していかなければならない。
★
4.体系的にイノベーションを行っていかなければならない。
★
仕事の効果をあげる第一条件は、努力の集中である。
優れた経営者は、最も重要な仕事から一つずつ片付ける。
★
事業売却は、販売の問題ではなくマーケティングの問題である。
考えるべきは、何をいくらで売りたいかではなく、
この事業は誰にとっていくらの価値があるかである。
ピーター・ドラッカー ★
ソフトとは仕事の再編である。知識の適用、特に体系的分析による仕事の再編である。
★
強みの上に築け。
★
成果をあげるには手を広げすぎてはならない。一つのことに集中する必要がある。
★
成果をあげる者は、時間が制約要因であることを知っている。
あらゆるプロセスにおいて、成果の限界を規定するものは最も欠乏した資源である。
それが時間である。
★
品性より頭脳が大切だと考える人を、経営管理者に任命してはならない。
★
もはや起業家的なイノベーションを
マネジメントの枠外ないしはその辺境に位置づけることは許されない。
★
企業とは何かを決めるのは顧客である。
★
成果をあげるためには、大きな固まりの時間が必要である。
★
学ぶことのできない資質、後天的に獲得することのできない資質、
始めから身につけなければならない資質が、一つだけある。
才能ではない。真摯さである。
★
IT革命が行ったことは、昔からあったプロセスのルーティン化だ。
ピーター・ドラッカー ★
(企業にとって)利益は目的ではなく、
社会貢献を続けるための原資。利益とは、企業存続の条件。
★
知識社会とは非階層の社会であって、上司と部下の社会ではない。
★
その人が真摯であるか否かが分かる問い。「その者の下で自分の子供を働かせたいと思うか」
★
大恐慌以来、失業は、現代社会と現在経済に特有の病、かつ最も危険な病とされてきた。
しかし年金社会では、失業の増大に代わって、インフレがその地位に座ったとしてよい。
★
職業選択の用意ができている者は驚くほど少ない。
強みは何か、弱みは何かと聞くと、怪訝な顔をする。
仕事についての知識で答えようとするが、それは間違いである。
履歴書でも、依然として、経験してきた地位を階段のように列挙する。
★
人こそビジネスの源泉。
★
真摯さを定義することは難しい。
しかし真摯さの欠如は、マネジメントの地位にあることを不適とするほどに重大である。
★
事業はすべて、資金の配分と人材の配置によって具体化される。
この二つの資源が、優れた業績をあげるか、貧弱な業績しかあげられないかを左右する。
資金と人材は慎重に投入しなければならない。
★
プロにとっての最大の責任は、2500年前のギリシャの名医、
ヒポクラテスの誓いの中にはっきり示されている。
「知りながら害をなすな」である。
★
ベンチャーが成功するのは、多くの場合、思いもしなかった市場において、
思いもしなかった顧客が、思いもしなかった目的のために買ってくれることによる。
ピーター・ドラッカー ★
万人が生産手段としての知識を手に入れ、
しかも万人が勝てるわけではないがゆえに、成功と失敗の並存する社会となる。
★
個人にとっては、社会的な位置づけと役割がなければ、社会は存在しないも同然である。
★
ネクスト・ソサエティにおける企業の最大の課題は、社会的な正統性の確立、
すなわち価値、使命、ビジョンの確立である。他の機能はすべてアウトソーシングできる。
★
経済発展は、社会的目的の達成を約束するかぎりにおいてのみ望ましい。
★
「何によって憶えられたいか」──これは、自らの成長を促す問いである。
★
経済的な不安ではなく、心理的な不安が社会を不安定化する。
恐怖をもたらす。しかも、その恐怖は未知にして予測不能なものであるがゆえに、
生贄と罪人を求める。
★
何らかの販売は必要である。だが、マーケティングの理想は販売を不要にすることである。
★
責任に焦点を合わせるとき、人は自らについてより大きな見方をするようになる。
★
最初の仕事はくじ引きである。最初から適した仕事につく確率は高くない。
★
体重を五ポンド減らすほうが、体重を五ポンド増やさないようにするよりもはるかに難しい。
コスト管理についても同じことがいえる。
ピーター・ドラッカー ★
能力は、仕事の質を変えるだけでなく人間そのものを変えるがゆえに、重大な意味を持つ。
★
NPOは、単にサービスをしているのではない。人を変えようとする。
そのためにサービスをする。与えるのではなく、一体化しようとする。
★
あらゆるニッチ戦略に共通する弱点が永続性の欠如である。
★
これからはマネジメントの階層が急減する。
その代わりに、情報を中継すべく残された者は、きわめて有能でなければならなくなる。
★
マネジメントとは、仕事の絆で結ばれたコミュニティとしての組織において機能すべきものである。
★
マネジメントとは多様なニーズと目標をバランスさせることである。
利益だけを強調することは、企業の存続を危うくするところまでマネジメントを導く。
★
組織に、社会・経済・コミュニティ・一人ひとりのための
成果をあげさせることが、マネジメントの役割である。
★
「われわれの事業は何か」を問うことがマネジメントの責任だ。
★
大切なのは肩書きではなく責任である。
責任をもつということは、仕事に相応しく
成長したいといえるところまで真剣に仕事に取り組むことである。
責任に焦点を合わせるとき、人は自らについてより大きな見方をするようになる。
★
知識労働者には特有の問題がある。若くしてやる気を失うことがある。
四十代での燃えつき現象は、仕事のストレスによるものではない。仕事への飽きから来る。
ピーター・ドラッカー ★
(企業や事業の)予期せぬ失敗は、顧客の認識や価値観の変化を示す。
★
知識に関わる者は、高度の倫理基準を求められる。
★
成果をあげるには、自らの果たすべき貢献を考えなければならない。
手元の仕事から顔を上げ目標に目を向ける。
組織の成果に影響を与える貢献は何かを問う。そして責任を中心に据える。
★
(企業や事業の)予期せぬ成功や予期せぬ失敗は、
消費者側の認識の変化によるものであることが多い。
認識の変化が生じても、事実は変わらない。起こるのは意味の変化である。
★
事業の定義は(絶えず)検証していかなければならない。
(事業の定義は)石版の碑文ではない。仮説である。
★
組織の目的は、人と社会に対する貢献である。
★
組織の精神とは、訓戒、説教、善意ではない。実践である。
★
リーダーは仕事に目を向ける。重要なのは仕事であって、自らはその道具に過ぎない。
★
やがて妥協が必要になるからこそ、何が受け入れられやすいかではなく、
何が正しいかを考えなければならない。そもそも、何が正しいかを知らずして、
正しい妥協と間違った妥協を見分けることはできない。
★
知識労働者は生計の資だけの仕事では満足できない。
彼らの意欲と自負は、知識人としての専門家のものである。
彼らは、知識をもって何事かを成し遂げることを欲する。
したがって知識労働者には挑戦の機会を与えることが不可欠である。
ピーター・ドラッカー ★
あらゆる知識労働者に、三つのことを聞かなければならない。
1.強みは何か、どのような強みを発揮してくれるかである。
2.何を期待してよいか、いつまでに結果を出してくれるかである。
3.そのためにはどのような情報が必要か、どのような情報を出してくれるかである。
★
知識労働者は自らをマネジメントしなければならない。
自らの仕事を業績や貢献に結びつけるべく、
すなわち成果をあげるべく自らをマネジメントしなければならない。
★
問題解決を図るよりも、新しい機会に着目して創造せよ。
★
やたらに危機感を煽ったり、人を無理矢理、牛馬のように駆り立てるマネジメント方式ではだめだ。
★
会議を成果あるものにするには、会議の冒頭に、
会議の目的と果たすべき貢献を明らかにしなければならない。
そして会議をその目的に沿って進めなければならない。
特定の目的のある会議を、だれもが勝手に素晴らしいアイデアを
言い合う自由討議の場としてはならない。
★
革新とは、単なる方法ではなくて、新しい世界観を意味する。
★
忙しい人達が、やめても問題ないことをいかに多くしているかは驚くほどである。
なすべきことは、自分自身、自らの組織、他の組織に
何ら貢献しない仕事に対しては、ノーと言うことである。
★
たいていの経営者は、その時間の大半を「昨日」の諸問題に費やしている。
★
成功した企業は、きまって誰かがかつて勇気ある決断をした。
★
組織にとっては、リーダーを育てることのほうが、
製品を効率よく低コストで生産することよりも重要である。
ピーター・ドラッカー ★
人材は、企業規模とは無関係である。
★
階層をなす組織の危険は、上司の言うことを部下がそのまま実行することだ。
★
企業の目的と使命を定義するとき、出発点は一つしかない。顧客である。
★
昨日を捨てよ。自分が得意だと思っていることに溺れるな。
物事の本質を鋭く透察する心を持て。
★
学校は長くいればいるほど、自分で意志決定を行う機会が少なくなる。
★
これまでの実績など捨てなさい。自分の強みを過信した者は、生き残れません。
★
リーダーは尊敬されるが、必ずしも好かれるとは限らない。
★
選択肢を前にした若者が答えるべき問題は、
正確には、何をしたらよいかではなく、自分を使って何をしたいかである。
★
現実が主人である。
カリスマの公約、プログラム、思想に対し現実のほうが膝を屈することはない。
★
経営者と知識労働者にとっての唯一のツールは情報である。
ピーター・ドラッカー ★
意思決定における第一の原則は、意見の対立を見ないときには決定を行わないことである。
★
経営者が第1になすべき、また絶えず行うべき職責は、
現存の資源を用いて最高の成果をあげることである。
★
企業は何よりも「アイデア」であり、
アイデアを生むことができるのは個々の人間だけである。
★
人を見分ける力に自信のある人ほど間違った人事を行う。
人を見分けるなどは、限りある身の人間に与えられた力ではない。
★
間違った問題定期への正しい答えほど始末に負えないものはない。
★
決断の場面にあっては、トップはつねに孤独である。
★
明日は必ず来る。そして、明日は今日とは違う。
★
管理者は、高潔な品性をもってこそ、指導力を発揮し、多くの人の規範となりうる。
★
今日、完全な青写真を提示している者は、
何が本当の問題かを知らないことを暗に白状しているにすぎない。
★
顧客にとっての価値を想像してはならない。直に聞かなければならない。
ピーター・ドラッカー ★
自らの貢献に責任を持つ者は、
その狭い専門分野を真の全体に関係づけることができる。
★
複雑なものはうまくいかない。
★
人間にとって成長ないし発展とは、
何に対して貢献すべきかを自らが決定できるようになることである。
★
未来を語る前に、今の現実を知らなければならない。
現実からしかスタートできないからである。
★
マネジメントと呼ばれるものの大部分は、働く人たちにとって面倒なものである。
★
マネジメントとは物事を正しく行うことであり、
リーダーシップとは正しい事を行うことである。
★
世の中の認識が、「コップに水が半分入っている」から「半分空である」に変わるとき、
イノベーションの機会が生まれる。
★
コミットメント(責務)なしでは、単に約束と希望があるだけで、そこに計画はない。
★
元々しなくても良いものを効率よく行うことほど無駄なことはない。
★
効率とは物事を正しく行うことであり、効果とは正しい事を行うことである。
ピーター・ドラッカー ★
変化はコントロールできない。できることは、その先頭に立つことだけである。
★
人に教えることほど、勉強になることはない。
★
ビジネスには二つの機能しかない。マーケティングとイノベーションである。
★
マーケティングの目的とは、顧客を理解し、
製品とサービスを顧客に合わせ、おのずから売れるようにすることである。
★
生産性の本質を測る真の基準は量ではなくて、質である。
★
コミュニケーションで最も大切なことは、
相手の言わない本音の部分を聞くことである。
★
働く人たちの姿勢は、何にもまして経営管理者の行動を反映する。
彼らの姿勢は、経営管理者の能力と構造を映す。
★
時間は最も乏しい資源であり、それが管理できなければ他の何事も管理することはできない。
★
計画とは未来に関する現在の決定である。
★
将来についてわかっている唯一のことは、今とは違うということだ。
ピーター・ドラッカー ★
リスクには2種類ある。
踏むには危険が大きすぎるリスク。それと逃すにはあまりにも惜しいリスクだ。
★
経験をつんだ後のほうが勉強できる科目は多い。
マネジメントがその一つである。
しかも一般的にいって、重要な科目ほど経験をつんだ後のほうが学びやすい。
★
あらゆる者が、強みによって報酬を手にする。弱みによってではない。
したがって、常に最初に問うべきは、「われわれの強みは何か」である。
★
必要条件を簡潔かつ明確にするほど、決定による成果はあがり、
達成しようとするものを達成する可能性が高まる。
逆に、いかに優れた決定に見えようとも、必要条件の理解に不備があれば、
成果をあげられないことが確実である。
★
「責任」は同時に「権限」を意味する。一方があって他方がないということはありえない。
★
ビジネスの目的の正しい定義はただひとつ。顧客を作り出すことである。
★
コミュニケーションで一番大切なことは、
相手が口にしていないコトバを聞き分ける力である。
★
最も重要なことから始めよ。
★
傲ってはいけません。企業は、社会に存在させていただいているものなのです。
★
日常化した毎日が心地よくなったときこそ、
違ったことを行うよう自らを駆り立てる必要がある。
ピーター・ドラッカー ★
優れた者をさらに優秀にするより、
無能を凡人にする方がはるかに大きなエネルギーが必要だ。
★
定年の必要は実際のところ、年老いたということではない。
おもな理由は、若者たちに道をあけなければならないということにある。
★
手っ取り早く、効果的に生産性を向上させる方法は、
何を行うべきかを明らかにすることである。
そして、行う必要のない仕事をやめることである。
★
誰かが勇気ある決断をしなければ、どんな事業も成功しないだろう。
★
我々が行動可能なのは現在であり、また未来のみである。
★
働く者が満足しても、仕事が生産的に行われなければ失敗である。
逆に、仕事が生産的に行われても、人がいきいきと働けなければ失敗である。
★
自分はここで何を貢献できるかを考えよ。
★
世界一になりなさい。さもなければ撤退しなさい。
★
チャンスとは、ひとつのことに一心に集中することによって、
かろうじて見つけることができるものである。
★
重要なことは「明日なにをするか」ではない。
不確実な明日のために「今日なにをするか」である。
ピーター・ドラッカー ★
経営トップの一番大事なことは何か、それは品性だ。
★
もし私が会社の社長だったら、一番恐れることは、
大会社とその経営者が自分では露ほども不法なことをしていると考えず、
道徳観念がルーズで無神経に行動することである。
★
市場に関する報告書など信頼してはいけない。マーケットはトップ自身の目と足で確かめよ。
★
企業にとって何よりも大事なのは、新しい生きたアイデアをどう生むかだ。
★
イノベーションの戦略の一歩は、
古いもの、死につつあるもの、陳腐化したものを計画的かつ体系的に捨てることである。
★
経営者に必要なのはキャラクターの高潔性だ。
★
反対論がない場合には結論を出してはならない。
勇気と勉強に不足があれば反対論は出ない。
★
多くの人が、話上手だから人との関係は得意だと思っている。
対人関係のポイントが聞く力にあることを知らない。
★
部下の弱みに目を向ける事は、間違っているばかりか無責任である。
上司は、部下一人ひとりの強みを可能なかぎり生かす責任がある。
そして、部下に対して彼らの強みを最大限に生かす責任がある。
★
優れた者ほど間違いは多い。それだけ新しいことを試みるからである。
一度も間違いをしたことのない者、それも大きな間違いを
したことのない者をトップレベルの地位に就かせてはならない。
間違いをしたことのない者は凡庸である。
そのうえ、いかにして間違いを発見し、いかにしてそれを早く直すかを知らない。
ピーター・ドラッカー ★
何も行動しないということは、いかなる行動にも劣らない立派な意思決定である。
問題に対しては、つねに行動をとらなければならないという考えそのものが、迷信にすぎない。
★
成果をあげる人とあげない人の差は才能ではない。
いくつかの習慣的な姿勢と、基礎的な方法を身につけているかどうかの問題である。
しかし、組織というものが最近の発明であるために、
人はまだこれらのことに優れるに至っていない。
★
企業経営のエッセンスは、何かに「卓越」することと、「決断」することである。
★
決定のためには、いろいろな案がなくてはならない。
可・否の二案だけでは不足であり、決定しない、という決定もある。
★
仕事を生産的なものにするには、
成果すなわち仕事のアウトプットを中心に考えなければならない。
技能、情報、知識は道具にすぎない。
★
未来を予測する最良の方法は、未来を創ることだ。
未来を予測しようとすると罠にはまる。
★
できることから始めるのではなく、正しいことから始めるのです。
★
自らに対し、少ししか要求しなければ、成長はしない。
極めて多くを要求すれば、何も達成しない人間と同じ程度の努力で、巨人にまで成長する。
★
エコノミストは数字を見る。私は人を見る。人と社会、その価値観の動きを観察する。
★
重要なことは、未来において何が起こるかではない。
いかなる未来を今日の思考と行動に織り込むか、どこまで先を見るか、
それらのことをいかに今日の意思決定に反映させるかである。
ピーター・ドラッカー ★
今を生きるということは、明日を今に巻き込み引き寄せることだ。
★
当時のIBMは大恐慌でも社員を解雇せず、
社員の訓練に注力する異色の存在だった。
これによって倒産せずにすんだのである。
★
会社よりも家庭が大切である。
しかし会社を休むことだけが家庭を大切にすることではない。
★
金銭的報酬についての不満は勤労意欲を低下させる。
しかしその満足は必ずしも勤労意欲を鼓舞しない。
★
間違いや失敗をしたことのない者だけは信用してはならない。
そのような者は、無難なこと、安全なこと、つまらないことにしか手をつけない。
★
どんなに苦しくとも遵守しなければいけない原則が一つある。
資源配分、特に高い能力を有する人的資源の配分においては、
最も有望な分野のニーズを最大限にまず満たさなければならないということだ。
★
自らの強みを知り、それをいかに強化するかを知り、
かつ自らのできないことを知ることが継続学習の鍵である。
★
「できないこと」ではなく、「できること」に注目せよ。
★
問題が起こったとき手を貸せないのであれば、意思決定に関与してはならない。
★
すべての人々が年中会議をしているような組織体は、
誰も何事も達成できない組織だといわねばならない。
会議は原則であるよりは、むしろ例外でなければならない。
ピーター・ドラッカー ★
各責任領域に関して「どんなことが起きそうか」「実際に起きたか」
「なぜ起きたか」「見込みと相違」「次に何が起きると予期しているか」
「それに対してどうしようと考えているのか」「長期的な目で見た機会と脅威は何か」
★
組織の中心的存在は、頭脳を用いて仕事をする知的労働者である。
★
「体質」「組織風土」とは、
「仕組み」「判断の傾向」「ナレッジ」と言い換えることができる。
★
労力を節約する機械や装置は掃いて捨てるほどあるが、
「思考を節約する装置」「仕事を節約する装置」は、いまだ誰も発明していない。
★
優先順位を決めるうえで大切なことは、分析ではなく勇気だ。
★
ヒットラーかゲッペルスのどちらかは演説で
「われわれはパンの値段の引き上げも引き下げも固定化も求めていない。 ナチスによる値段を求めている」
と叫び、農民の喝采を浴びた。これはファシズムの本質を的確に示していた。
★
人はコストではなく資源である。
共有する目的に向けて共に働くとき、大きな成果が得られる。
★
不振に陥った企業は、問題点に注目するのではなく、成功例に注目する姿勢を取り戻すことが必要だ。
★
「知りながら害をなすな」との言葉こそ、
プロとしての倫理の基本であり、社会的責任の基本である。
★
一度で成功できなかったら、もう一度だけやり直すことだ。
ピーター・ドラッカー ★
成功は常に、その成功をもたらした行動を陳腐化する。
新しい現実をつくりだす。新しい問題をつくりだす。
★
生産性とは機械や道具や手法の問題ではなく、姿勢の問題である。
換言するならば、生産性を決定するものは、働く人たちの動機である。
★
経営管理の96%は、ルーティーン的な定例反復業務であることを決して忘れてはならない。
★
品質が価値だという。だが、この答えはほとんど間違いである。
顧客は製品を買っているのではない。
買っているのは、欲求の充足である。彼らにとっての価値である。
何を価値とするかは、顧客だけが答えられる複雑な問題である。
推察してはならない。顧客のところへ出かけて行き、聞かなければならない。
★
専門化した知識は、それ単独では何も生み出さない。
仕事に使われて、はじめて生産的な存在となる。
★
なすべきことは、自分自身、みずからの組織、他の組織に
何ら貢献しない仕事に対しては、ノーと言うことである。
★
忙しい人たちが、やめても問題のないことをいかに多くしているかは驚くほどである。
★
知識労働者は単なる従業員ではなく、むしろボランティアとして取り扱わねばならない。
★
直感に頼ることなく、明確でシンプルな事業の定義をもつことが、
成功する事業の特徴である。
★
成長に必要なものは責任である。あらゆるものがそこから始まる。
ピーター・ドラッカー ★
仕事ができる人は、仕事を楽しむ。
★
経営者の仕事から最終的に生まれるのは、
知識と洞察ではなく、「意思決定」と「実行」である。
★
リーダーは、専門家をファシリテートするだけではなく、
複数の異なる知識分野を統合する。
★
知識が技能をなくすことはない。逆に知識は技能の基盤となりつつある。
高度の技能を身につけるには、ますます多くの知識が必要となっている。
しかも、知識は技能の基盤として使うとき、はじめて生産的となる。
★
すぐれた医者は、正しい診断を最も多く下す人ではなく、
誤った診断をすばやく見つけ、それを直ちに改めることのできる人である。
★
自己管理によるマネジメントは、人間が責任、貢献、成果を欲する存在であることを前提とする。
★
目標を設定することによって初めて、事業は晴雨、風向き、事故に
翻弄されることなく、達すべきところに達することができる。
★
リスクなき構想は必ず失敗する。成功の可能性は必要だが、等しく失敗の可能性も必要なのだ。
★
価値観に反する仕事は人を堕落させる。強みすら台無しにする。
★
利潤は事業の妥当性をはかる物指しである。
ピーター・ドラッカー ★
世界中の人々が新たなコミュニティを求めて集まってきますが、
それは地理的なコミュニティではなく、機能的なコミュニティです。
★
より大きな悪を防ぐために悪を利用しようとするとき、人は悪の道具とされる。
★
組織において、力強くはあっても腐ったエグゼクティブほど、ほかの者を腐らせる者はいない。
★
昨日を守ること、すなわちイノベーションを行わないことのほうが、
明日をつくることよりも大きなリスクを伴う。
★
指揮者は、一人の人間を受け入れるために、楽譜を書き直したりはしない。
★
組織は人間から成るものであるがゆえに、完全を期すことは不可能である。
したがって、完全ならざるものを機能させることが必要となる。
★
生産性を向上させるには、その職種で上級幹部になれるというところに委託すべきである。
★
経済的な業績こそ、企業の第一の責任である。
少なくとも資本のコストに見合うだけの利益をあげていない企業は、社会的に無責任である。
社会の資源を浪費しているにすぎない。
★
経済的な目的は、企業が社会的責任を免除されるべきことを意味しない。
逆に、企業にとっての利益の追求が、自動的に社会的責任の遂行を意味しなければならない。
★
成果とはつねに成功することではない。そこには、間違いや失敗を許す余地がなければならない。
ピーター・ドラッカー ★
急激かつ予測不能な変化の時代にあっては、
基本的なトレンドにのった戦略をもってしても、成功が保証されるわけではない。
しかし、それなくしては失敗が確実である。
★
真のマーケティングは、顧客から出発する。すなわち人間、現実、欲求、価値から出発する。
★
一つの成果をうるためには数千のアイデアを育てなければならない。
★
企業の精神は、どのような人たちを高い地位につけるかによって決まる。
★
部下の成長は、育成した者にとって昇進に値する貢献としなければならない。
★
力を集中するための第一の法則は、もはや生産的でなくなった過去のものを捨てることである。
★
忠誠心を買うことはできない。獲得すべきものである。
金の力で引き留めようとすれば、引き留められた者が
誘惑に対する自分の弱さを会社のせいにするだけである。
★
(組織の)内を見るよりも外を見るほうが易しい。しかもそのほうが賢い。
★
できない子は、生まれつきではなく、できる子であるわけがないという決めつけから作られる。
★
企業の目的は何か?利益は、目的ではなく手段である。
企業とは社会のための道具であり、社会のための組織である。
ピーター・ドラッカー ★
後継者を自分一人で選んではならない。どうしても20年前の自分に似た者を選びたくなる。
★
問題の分析によって解決案が一つしか見つからなければ、
その解決案は、先入観に理屈をつけたにすぎないものと疑うべきである。
★
我々に足りないものは何か。それはアイデアではない。
使えそうな優れたアイデアでさえ、掃いて棄てるほどある。
我々に欠けているのは、アイデアを積極的に歓迎するマネジメント体制である。
★
目指すべきは、組織に働く全員を責任ある存在にすることである。
問うべきは「いかなる資格があるか」ではない。「いかなる責任があるか」である。
全員を「ボス」にすることではない。全員を「貢献者」にすることである。
★
自らの製品、サービス、プロセスを自ら陳腐化させることが、
誰かに陳腐化させられることを防ぐ唯一の方法である。
★
事業の存続と繁栄にとって、最小限の利益が必要とされるという意味において、
利益は「最大」という概念よりはむしろ「最小」という概念に結びついている。
★
四十年前には広く受け入れられていた「組織人間」の概念ほど短期間で覆されたものはない。
★
リスクという言葉は、語源的には「今日の糧をかせぐ」という意味のアラビア語である。
経営者にとって「危険を冒す」ことと「今日の糧をかせぐ」ことは同じ意味である。
★
どんな愚かな人でも予算を守ることができる。
しかし、守るだけの価値ある予算をたてられる人はめったにない。
★
「正しい答えは何か」ではなく、「正しい問いは何か」を求めなければならない。
ピーター・ドラッカー ★
組織と働き手との関係の希薄化は、きわめて危険である。
★
成果の90%は上位10%の事象によって生み出されるが、
コストの90%は成果をもたらさない残り90%の事象が原因で発生する。
★
企業および企業文明の目的は、優れた人間を作ることである。
★
自らの成長のために最も優先すべきは、卓越性の追求である。そこから充実と自信が生まれる。
★
情勢の変化に適応するだけでなく、情勢の変化を作り出すことが必要である。
★
真の資本は知識である。
★
効果的な経営者は、次のように自らに問うのである。
「自分の属している組織の業績や成果を大きく向上させるためには、私に貢献できることは何か」と。
★
誰の指揮下にもなく、誰をも指揮しないという状況、
つまり指揮権というもののない状況下で、どう管理していくかを学ぶ必要がある。
★
仕事を失うことが人を傷つけるのは、金銭ではなく誇りのためである。
仕事とは、人格の延長である。
★
目標は絶対のものではなく、方向を示すものである。
命令されるものではなく、自ら設定するものである。
未来を決めるものではなく、未来をつくるために資源とエネルギーを動員するためのものである。
ピーター・ドラッカー ★
10年以内に規模を倍にできないのであれば、
資金、人、資源の生産性を倍にする目標を掲げなければならない。
生産性の向上はつねに現実的な目標であり、つねに実現可能な目標である。
★
専門性の進化と、異分野との接触のバランスを実現しなければならない。
★
顧客は特定の商品を買うのではなく、特定のニーズの充足を買う。
★
イノベーションを行うのは人である。人は組織のなかで動く。
したがってイノベーションを行うには、
そこに働く人間一人ひとりがいつでも起業家になれる構造が必要である。
★
政府、大学、ビジネス、労組、教会のリーダーたる者が
意思決定の前提とすべきものが、「すでに起こった未来」である。
★
まだ行っていなかったとして、今これを始めるか?
★
あらゆる生産手段のうち、人的資源ほど効率の悪いものはない。
この人的資源の活用に成功したわずかな企業が、生産性と産出量の飛躍的な向上を実現する。
★
リーダー的存在であるためには、
公共の利益が自らの利益を決定するといえなければならない。
この確信だけが、リーダーとしての唯一の正統性の根拠である。
★
組織は、自らのために存在するのではない。
組織は手段である。それぞれが、それぞれの社会的な課題を担う社会のための機関である。
ピーター・ドラッカー ★
つまるところ、成果を生むために既存の知識を
いかに適用するかを知るための知識がマネジメントである。
★
五十年も働くことが当たり前になったからには、自らを再生することが不可欠となる。
たんに活力を得ることを超え、新しい自分をつくらなければならない。
★
仕事ができる者は、多くのことで成果をあげなければならないことを知っている。
だからこそ集中する。
★
重要なことは「すでに起こった未来」を確認することである。
★
イエズス会の司祭とカルヴァン派の牧師は、
重要なことを行うときには期待する成果を書きとめておくことになっていた。
そして九ヵ月後、実際の成果と比べなければならなかった。
★
リーダーシップの本質は
1.リーダーシップを仕事とみること。
2.リーダーシップを責任と考えること。
3.信頼が得られること。
★
起業家精神とは体系的な作業であり、イノベーションとは技術よりも経済に関わることである。
★
私は、仕事を楽しんでいない組織のコンサルティングを引き受けない。
仕事が好きで、かつ楽観的であれば、それだけで組織の空気は違ってくる。
ピーター・ドラッカー ★
知識ではなく叡智に、力ではなく自己規律に、成功ではなく卓越性に焦点を合わせる。
★
知識にあふれた人たちは管理できないという発想から始めるのがよいかもしれません。
彼らの生産性を上げることに力を貸すこと以外には、何もできないのですから。
★
イノベーションとは物事を新しい方法で行うことによって
資源のもつ富の創出能力を増大させることである。
★
毛沢東が行ったよいことの一つが、読み書きのできない人を大幅に減らしたことである。
まことに古い方法で問題を解決した。字を読めるようになった子供に先生役をさせた。
生徒に先生役をさせるほどの近道はない。
★
企業の目的として有効な定義は唯一つである。顧客の創造である。
★
エコノミストは長期と短期は容易に両立するという。
実際にマネジメントを行っているものは、そう簡単でないことを知っている。
★
目的と使命に取り組むうえで答えるべき究極の問いは、顧客にとっての価値は何かである。
★
真の全体を創造するには、全体としての成果と、
それらの成果を実現するための多様な活動との双方をを見なければならない。
ピーター・ドラッカー ★
マネジメント・サイエンス(経営科学)は、一つの前提を持たなければ鳴らない。
企業とは有機体であるとの前提である。
★
変化は組織の外で起こる。
★
顧客は誰かという問いこそ、企業の目的と使命を定義するうえで、
最初に考えるべき最も重要な問いである。
★
コミュニティと家族は安定のためのものである。
安定を求め、変化を阻止し、あるいは変化を減速しようとする。
しかしわれわれは、人の手によるあらゆるものが歳をとり、硬直化し、
陳腐化し、苦しみに変わることを知っている。
★
日本の成功は、マネジメントが原動力であり、経済発展はその結果であることを示した。
★
ニーズを書き出すだけではニーズを満たしたことにはならない。
しかしニーズを書き出して、はじめて望む成果を得るための必要な条件を知ることができる。
★
知識労働者は、ほとんどが専門家である。
彼らは一つのことをよく行うとき、すなわち専門化したとき大きな成果をあげる。
しかし専門知識はそれだけでは断片にすぎず不毛である。
専門家のアウトプットは、他の専門家のアウトプットと統合されて成果となる。
ピーター・ドラッカー ★
優先順位の基準は、「過去ではなく未来」「問題ではなく機会」
「横並びではなく独自性」「無難で容易なものではなく変革」
さらには「内部ではなく外部」であり、これらを選択することは勇気がいる。
★
予期せぬことを重視しなければならない。
ところが報告システムのほとんどが予期せぬことを無視するようになっている。
この間違いを直すことはできる。
★
学ぶ土壌が人をつくり、それらの人がまた土壌をつくる。組織の価値観は、そんな好循環から生まれます。
★
経営科学は、一つの前提を持たなければならない。企業とは有機体であるとの前提である。
★
組織には、明確な使命がないといけない。目的があるときに最も生産性が良い。
★
(成果のあがらない理由)
同時にいくつかのことをする。
そのため手がけている仕事のどれ一つにもまとまった時間を割けない。
いずれか一つが問題にぶつかるとすべてがストップする。
★
成果をあげるのは才能ではなく、習慣だ。
★
アクションプランなくしては、すべてが成り行き任せとなる。
途中でアクションプランをチェックすることなくしては、
成り行きの中で意味のあるものとないものとを見分けることすらできなくなる。
★
(時間管理について)自らがコントロールし、
自らが取り除くことのできる時間浪費の原因を排除することである。
人は、他人の時間まで浪費していることがある。
★
知識労働者の生産性の重要度については強調しすぎることがない。
知識労働者の特性は、働き手が労働力ではなく資本だというところにある。
資本の働きを決めるものは費用の多寡ではない。量でもない。
★
よくマネジメントされた組織は、日常はむしろ退屈な組織である。
ピーター・ドラッカー ★
従来のプランニングは何が最も起こりそうかを考えた。
これに対し不確実性の時代のプランニングは、未来を変えるものとして何が既に起こったかを考える。
★
優秀な知識労働者であればあるほど、
自分の専門分野で働き続けることを強く希望しているものなのです。
★
イノベーションとは未知なるものへの跳躍である。
人間の力を主張することではなく、人間の責任を受け入れることである。
★
グローバル経済はすでに現実である。にもかかわらず必要な仕組みはまだできていない。
グローバルな法が緊急に必要とされている。
★
経営の本質は、知識を役に立つものにすることです。
★
人に教えることほど、勉強になることはない。
人の成長の助けとなろうとすることほど自らの成長になることはない。
★
日本が直面しているのは危機ではなく、時代の変わり目=移行期なのです。
★
アメリカがヨーロッパと違っていたのは、上方への移動が容易だったことではなく、
それが社会において促進され、大事にされ、祝福されていたことにあった。
★
決定の基礎となった仮定を現実に照らして継続的に検証していくために、
決定そのものの中にフィードバックを講じておかなければならない。
★
データ化できないものを考えなければならない。
データ化できないものについての配慮を忘れたデータ化は、組織を間違った方向へ導く。
★
(時間管理について)他の人間でもやれることは何かを考える。
★
成果をあげるための第一歩は、時間の使い方を記録することである。
★
人に信頼され、協力を得るには、自らが最高の成果をあげていくしかない。
ピーター・ドラッカー ★
意思決定において、問題の明確化ほど誰も気にしないが重要なことはない。
正しい問題提起への間違った答えは修正がきく。
しかし、間違った問題提起への正しい答えほど修正の難しいものはない。
問題がどこにあるかもわからない。
★
高齢の役員は、ラインの長ではなく、
独立して行える仕事、専門家として大きな貢献ができる仕事、
助言、教育、基準の設定、紛争の解決などの仕事に移るべきである。
マネジメントの仕事を行わせるべきではない。
★
100日先のことを考えないようでは、100年先はない。
今日の健全性と長期の目標の双方を考えなければならない。
★
未来を築くには、今決定を行わなければならない。リスクを負い、行動しなければならない。
資源を割り当てなければならない。とくに人材を割り当てなければならない。仕事をしなければならない。
★
資本主義に対しては重大な疑念を抱いている。経済を最終目的として偶像化しているからだ。
★
民営化は政府を弱体化しない。
その目的は、病におかされ無能となった政府に力を取り戻させることにある。
ピーター・ドラッカー ★
成果をあげる人は、能力、関心、知識、気性、性格、仕事の方法において多様である。
あらゆることにおいて千差万別である。共通点は、行うべきことを行っているだけである。
★
汝自身を知れとの昔からの知恵ある処方は、
儚い身の人間にとっては不可能なほどに困難である。
しかし、その気がある限り、汝の時間を知れとの処方には誰でも従うことができる。
その結果、誰でも貢献と成果への道を歩むことができる。
★
事業機会の発見とその実現には、心理的な困難がともなう。
確立された習慣の破壊を意味するがゆえに、内部の抵抗を受ける。
それはしばしば、最も誇りにしてきた能力の放棄を意味する。
★
平凡で退屈な組織にさえ、優れたイノベーションの種は消化しきれないほどある。
問題は、せっかく仕上げた製品やサービスの死亡率があまりに高いことである。
★
強みと同じように、仕事のやり方も、得意とするものも人それぞれである。
ある者は読んで学び、ある者は聞いて学ぶ。
★
間違いや失敗をしたことのない者だけは信用してはならない。
そのような者は、無難なこと、安全なこと、つまらないことしか手をつけない。
人は優れているほど多くの間違いをおかす。優れているほど新しいことを行うからである。
★
圧倒的に多くの人たちが、下に向けて焦点を合わせる。
成果ではなく努力に焦点を合わせる。
組織や上司がやるべきことや、自らがもつべき権限を気にする。
その結果、成果を挙げられないでいる。
ピーター・ドラッカー ★
これからは、明日自分がなにをしているかを想像できない時代になる。
個室か、大部屋か、自宅か、それとも外で働いているのかさえわからない。
したがって、自らを知ることに責任を持たなければならない。
★
経験をつんだ後のほうが勉強できる科目は蔽いとの私の考えに、
最初に敏感に反応してくれたのが日本企業だった。
真の生産性は、働く人たちにそのような敬意を持つときにもたらされる。
★
決定とは、「将来に対する現時点での問題ではなく機会」「横並びではなく独自性」
「無難で容易なものではなく変革」さらには「内部ではなく外部」であり、
これらを選択することは勇気がいる。
★
真の知識とは、情報の量や質ではなく、価値という成果を意識し、
特殊な言語を誰にでもわかる言葉に翻訳できる能力を伴うのです。
★
知識とは専門化である
★
成功した事業を見れば、誰かが勇気ある決断を下したことが分かる。
★
成果を生み出すために、既存の知識をいかに有効に
適用するかを知るための知識がマネジメントである。
★
どのようにして学べばよいのかを学ばなければならない。
知識は知識そのものをあっという間に陳腐化させるからです。
ピーター・ドラッカー ★
顧客からスタートし、顧客は誰か、どこにいるか何を買うかを常に問う。
★
一世紀前のマネジメントの先駆者たちは正しかった。たしかに組織には構造が必要である。
しかし彼らが、組織の正しい構造は一つであるとしたことは間違いだった。
★
経済的な能力をわきまえずに、負担しきれない社会的責任を
果たそうとするならば、直ちに問題が発生する。
★
今社会は精神的な価値への回帰を必要としている。
物質的な世界を補うためではなく、物質的な世界に意味を与えるために必要としている。
★
これからは、世界各地への進出が投資や買収以外の方法で行われるようになる。
提携や合弁事業など、進出先の企業とのパートナーシップによって行われる。
すなわち、海外事業は法的政治的な枠組みではなく、純粋に経済的な枠組みのもとに行われる。
★
スタッフに関しても、スタッフ部門の仕事についてと同様の原則がある。
いくつかの現業の仕事、できれば二つ以上の部門で実績をあげた者でなければ
スタッフに任命してはならない。
★
財務分析ではなく事業戦略にもとづく買収が成功する。
買収のターゲットは事業戦略によって選ばなければならない。
★
事業の目的は顧客を変えることではないという、マーケティングの基本を受け入れなければならない。
事業の目的は顧客を満足させることである。
★
常々言っていることだが、マネジメントは神学ではない。実学である。
★
知識が技能をなくすことはない。逆に知識は技能の基盤となりつつある。
★
ポスト資本主義社会は、知識社会であると共に組織社会である。
この二つの社会は、相互依存関係にありながら、コンセプト、世界観、価値観において異質である。
ピーター・ドラッカー ★
知識労働者は、雇い主である組織より長生きする。
★
学んだり教えたりするうえでは、道具に焦点を合わせなければならない。
しかし仕事をするうえでは、成果、課題、仕事に焦点をあわせなければならない。
★
知識労働者は、働く組織があるからこそ働くことができる。彼らは従属的な地位にある。
しかし同時に、生産手段としての知識を有する。
★
企業が生み出すものは、満足した顧客である。
病院が生み出すものは、治癒した患者である。
学校が生み出すものは、学習したことを10年後に使う卒業生である。
★
産業が衰退する最初の兆候は、
能力と意欲のあるものに訴える力を持たなくなることである。
★
トップとしての仕事ぶりは、トップをやらせてみなければ分からない。
トップへの準備は、ほとんど行いようがない。
★
人の強みよりも弱みに目がいく者をマネジメントの地位につけてはならない。
人のできることに目の向かない者は組織の精神を損なう。
★
組織の精神とは、訓戒、説教、善意ではない。。
★
重要なのはカリスマ性ではない。リーダーシップとは人を惹きつけることではない。
★
知識労働者の動機づけは、ボランティアの動機づけと同じである。
ボランティアは報酬を手にしない。それゆえに仕事そのものから満足を得なければならない。
ピーター・ドラッカー ★
かくして働くものの一人ひとりが、自らの配置に責任を持たなければならなくなる。
このことは、自らの強みを把握し、自らをマーケティングしなければならなくなったことを意味する。
★
バブル時に、物ごとをよく見せるのは簡単である。
そのため、怪しげなものまでトップにのぼる。
★
本当の貢献を必要とするのであれば、
それあらの貢献を行った人たちに報いなければならない。
★
利益とは、それがなければいかなる責任も果たせず、
よき雇用者にも、よき市民にも、よき隣人にもなれないというものである。
★
価格設定の唯一健全な方法は、市場が支払ってくれる価格からスタートし、
その価格に合わせて製品を設計することである。
★
新事業のための予算は他の予算とは別扱いにすることである。これを機会予算と呼ぶ。
★
ヘンリーフォード曰く、T型車を安く売れたのは利益をあげたからだ。
★
予期せぬことがイノベーションの源泉となるのは、それがわれわれの先入観を突き崩すからである。
★
産業と市場の構造は、予定されたもの、自然の法則、永遠のものと思わせるほどに堅固に見える。
だからこそ、その変化はイノベーションの機会となる。
★
ベンチャーのマネジメントは外へ出て行かなければならない。
市場に出かけ、顧客やセールスマンと時間を過ごし、見たり、聞いたりしなければならない。
ピーター・ドラッカー ★
製品やサービスの意味を決めるのは、
顧客であって生産者ではないことを常に思い起こす仕組みをつくらなければならない。
★
技術が産業を超えたために、もはやいかなる、成功ではなく卓越性に焦点を合わせる。
★
コスト削減に成功している企業では、必要に迫られるまでコスト削減を待つことはない。
そうした企業は、コスト削減を日常の仕事に折り込んでいる。
体系的な廃棄を日常の仕事にしている。
★
コスト管理において重要なことは、コスト削減ではない。
コスト管理が組織構造の問題であるとの認識である。
コスト管理とはコスト削減ではなく、コスト予防でなければならない。
★
イノベーションのためには、七種類の機会を調べなければならない。
★
自らの成長のために最も優先すべきは、卓越性の追及である。
★
短期の業績と長期の繁栄は両立する。
この二つを意識してバランスさせなければならない。
★
自己啓発に最大の責任を持つのは、本人であって上司ではない。
★
情報型組織が成立する条件は、全員が情報に責任をもつことである。
ピーター・ドラッカー ★
組織をして、社会、経済、コミュニティ、一人ひとりの人間のために
成果をあげさせることが、マネジメントの役割である。
★
チェンジリーダーとなるためには、機会に人材を割り当てることが必要である。
★
二一世紀において、われわれが必要とするものは、
新たな人間環境としての都市社会にコミュニティもたらすべきNPOの、
同じように爆発的な成長である。
★
私は、ベルディが八〇歳で歌劇『ファルスタッフ』を作曲したときの
「私は完全を求めてきた。だからこそ挑戦する責任があった」
という言葉を忘れたことはない。
★
職場コミュニティとは、働く者本人達に、仕事の設計、組織、シフト、休暇、
残業、安全、福利厚生など現場の問題について責任をもたせるという考えだった。
★
リーダーシップは賢さに支えられるものではない。一貫性に支えられるものである。
★
未来に何かを起こすには、勇気を必要とする。努力を必要とする。信念を必要とする。
★
金銭などという近視眼的な基準が、
人生と生活の全局面を支配するなどということは許されざることである。
★
組織はすべて学習と教育の機関である。
★
本人の努力を俟(ま)たずして人を伸ばしてやろうとする企業があったら、
それはとんでもない温情主義か、さもなければ間抜けな考え方である。
ピーター・ドラッカー ★
戦争は、外交の失敗以外の何物でもない。
★
絶望した人間に笑いを蘇らせることは、その人間を生き返らせることに他ならない。
★
現存する仕事はすべて正しい仕事であり、
何がしかの貢献をしているはずであるとの先入観は危険である。
現存する仕事はすべて間違った仕事であり、組み立て直すか、
少なくとも方向づけを変えなければならないと考えるべきである。
★
成果をあげ続け、成長と自己変革を続けるには、
自らの啓発と配属に自らが責任をもつことである。
★
間違いをしたことのない者は凡庸である。
そのうえ、いかにして間違いを発見し、いかにしてそれを早く直すかを知らない。
★
泥棒は自らの性癖のゆえに逮捕されたことを認めない。
逮捕の原因となった性癖を直さず、言いわけを探す。
自らの性癖によって市場を失った企業も、それを認めない。ほかの原因を言いわけにする。
★
定年後のマネープランは必要である。
しかし心理的な準備のほうはなかなかうまくいかない。
うまくいっているならば、淋しく職場を去りゆっくりと死に向けて
消えていく人たちがあのように大勢いるわけがない。
★
経営政策を含め、人間社会にかかわる事柄において重要なことは、
正しいか間違いかではない。うまくいくかいかないかである。
★
経営管理者は現実的でなければならない。
ピーター・ドラッカー ★
冷笑家ほど現実的でない者はいない。
★
問題の発生を見通すことのできた組織には、不人気なことを行うべき責任がある。
★
「我々は何を売りたいか」ではなく、「顧客は何を買いたいか」を問う。
★
日本にとっての問題は、いかにして高等教育を受けた人たちを生産的な存在にするかである。
★
喜びは成果の中になければならない。石臼に向かいながらも丘の上を見なければならない。
★
全体は部分の集積ではない。
★
国民性による説明は、歴史上の因果を逆にとらえており、
そのことだけでもすべての論理を無効にする。
★
完璧な青写真なるものは、二重に人を欺く。
それは、問題を解決できないだけでなく、問題を隠すことによって、本当の解決を難しくする。
★
判断の代わりに公式を使うことはつねに間違いである。
★
今日、再び起業家精神を強調すべき時代に入った。
ただし、それは一世紀前のような一人の人間が起業し、
マネジメントし、支配する起業家精神とは異なる。
それは新事業のために組織を使い、方向づける能力である。
ピーター・ドラッカー ★
いかに優れた決定に見えようとも、必要条件の理解に不備があれば、成果をあげられない。
★
社会的理想像ほど、急速に、かつ予期せぬ形で変化するものはない。
★
強みを基準に据(す)える。組織とは人間の弱みを中和し、
同時に人間の強みを成果に結びつけるための、特殊な道具である。
★
昇進を重ねる有能な上司ほどありがたい存在はない。
★
必要条件を簡潔かつ明確にするほど、決定による成果はあがり、
達成しようとするものを達成する可能性が高まる。
★
未来予測とは、希望的観測のもっともらしい別名にすぎない。
★
今や社会そのもの、さらには社会活動、社会問題のすべてがあまりに複雑である。
唯一の「正しい答え」があらゆる問題に通用するはずがない。
答えは複数ある。そのうちかなり正しいといえるものさえない。
★
時間は希少な資源である。時間が管理できなければ、他の何事も管理できない。
★
優れた者ほど間違いは多い。それだけ新しいことを試みるからである。
★
通常とは昨日の現実にすぎない。
ピーター・ドラッカー ★
本物の変化か、一時の変化か、見分け方は簡単である。
本物の変化とは人が行うことであり、一時の変化は人が言うことである。
話にばかり出てくるものは一時のものである。
★
以前にも成功をおさめたからといって、今度も以前と同様の仕事のやり方を
し続ける経営者というものは、必然的に失敗する運命にある。
★
正しい学び方とは、うまくいっているものを探し、成果をあげる人を探すことだ。
★
何が受け入れられやすいか、また何が反対を招くから言うべきではないかを
心配することは、無益であって、時間の無駄である。
★
イノベーションとは未知なるものへの跳躍である。
★
(人生における仕事という)問題の解決には三つの方法が助けとなる。
1.第二の人生を持つこと。
2.パラレル・キャリア(第二の仕事)をもつこと。
3.ソーシャル・アントレプレナー(社会的起業家)になること。
★
経済的発展において最大の資源となるものは人間である。
経済を発展させるものは人間であって、資本や原料ではない。
★
あなたの仕事は、上司がそれぞれの仕事のやり方によって
成果をあげられるようにすることである。
(上司の)強みを発揮させ、弱みを意味なくさせることによって、
彼らが縦横に働けるようにすることである。
★
自らの果たすべき貢献は何かという問いからスタートするとき、人は自由となる。
責任を持つがゆえに、自由となる。
★
イノベーションとは、人間の力を主張することではなく、人間の責任を受け入れることである。
ピーター・ドラッカー ★
部分は全体との関係において存在しうるにすぎない。
★
勇を鼓して自ら思考し、既成概念にあえてそむく人なくして、
その企業の成長と繁栄は到底望めない。
★
知識労働者は、彼らが彼ら自身に課する要求の程度に応じて成長するものである。
★
企業家とは、資源に富を生む力を与える人たちのことだ。それだけだ。
★
外部の世界について、情報を組織化することが肝要である。
意思決定の責任を持つ者が、それらの情報を持つことが必要である。
★
マネジメントの値打ちは、医療と同じように、
科学性によってではなく、患者の回復によって判断しなければならない。
★
人は問題を起こす。費用であり、脅威である。しかし、人こそ最大の資産である。
★
否定の強調は、明らかに前向きな信条の欠如を補おうとするものである。
★
道楽息子に家業を継がせるな。
★
人間は、自分でなければ出来ない、と錯覚していることが多すぎる。
ピーター・ドラッカー ★
企業ないしは産業の脅威になると思われる新事態の中にこそ、隠された機会がある。
★
イノベーションに成功するには、最初からトップの座を狙わなければならない。
トップの座を狙わないかぎり、イノベーションとはなりえず、自立した事業ともなりえない。
★
一つは、人は何によって人に知られたいかを自問しなければならない。
二つめは、その問いに対する答えは、歳をとるにつれて
変わっていかなければならないということである。
成長に伴って、変わっていかなければならない。
三つめは、本当に知られるに値することは人を素晴らしい人に変えることであるということである。
★
成果をあげる人とあげない人の差は、才能ではない。
いくつかの習慣的な姿勢と、基礎的な方法を身につけているかどうかの問題である。
★
マネジメントとは、ニーズと機会の変化に応じて、
組織とそこに働く者を成長させるべきものである。
組織はすべて学習と教育の機関である。
★
経営管理者にとって決定的に重要なものは、教育や技能ではない。
それは真摯さである。
★
革新は一種の冒険である。それは将来の、
しかもきわめて不確実な成果を得るために、現在の資源を投入することである。
★
仕事上の関係においては、成果がなければ、温かな会話や感情も無意味である。
貧しい関係のとりつくろいにすぎない。
逆に、関係者全員に成果をもたらす関係であれば、失礼な言葉があっても人間関係を壊すことはない。
★
我々が利用できる資源のうちで、
たえず成長と発展を期待できる唯一のものは、人間の能力のみである。
★
今日最強の企業といえども、未来に対する働きかけを行なっていなければ苦境に陥る。
ピーター・ドラッカー ★
人の手によるものはすべて陳腐化する。
★
マネジメントたる者は、共に働く者から自らの仕事を教わらなければならない。
★
予期せぬものは、通念や自信を打ち砕いてくれるからこそイノベーションの宝庫となる。
★
オーナー起業家に天才的なひらめきがあるというのは神話にすぎない。
★
上司のマネジメントにはコツがある。
一年に一度は、役に立っていることは何か、邪魔になっていることは何かを聞く。
★
人間として生き、人間として遇されるということの意味は、
資本主義の金銭的な計算では表せない。
★
現代の全体主義は、かつての独裁とは異なり、
政府だけでなく、社会そのものを支配しようとする。
★
経営陣が大金を懐に入れつつレイオフを行うことは、社会的にも道義的にも許されない。
そのような行為が組織にもたらす憤りとしらけは、必ず高いつけとなって返ってくる。
★
たしかに経済的な窮乏は悪である。
しかしそのような窮乏でさえ、自由の喪失ほどの悪ではない。
ピーター・ドラッカー ★
一流の教師は皆、子供と大人の区別をしていません。
進み方の早さに違いがあるだけです。中身は大人のレベルです。
入門クラスであってもレベルは大人のものなのです。
★
自らをマネジメントするということは、一つの革命である。
思考と行動において、これまでのものとは180度違うものを要求する。
★
私は、未来を予測する人たちの勇気がうらやましい。彼らと競う気はない。
量的な予測は重要でさえない。重要なことは今日とは異なる側面とその意味である。
★
心配したことは決して起こらず、
予想しなかった困難や苦情が突然、ほとんど対処しがたい障害となって現れる。
★
今日世界は、近代的であると同時に、際立って非西洋的な文化を必要としている。
世界は、ニューヨークまがいやロサンゼルスまがい、
あるいはフランクフルトまがいの日本ではなく、日本的な日本を必要としている。
★
ばらまき国家は自由社会の基盤を侵食する。
国民の代表たるものが、票を買うために特定の利益集団を豊かにし、国民を丸裸にする。
これは市民のコンセプトの否定である。事実、急速にそのように理解されるようになっている。
★
歴史上いかなる国においても、
企業とくに大企業は株主のためにのみマネジメントすべきであるという主張はもちろん、
主として株主のためにマネジメントすべきであるという主張さえ、主流になったことはない。
★
優れた組織の文化は、昨日の優れた仕事を今日の当然の仕事に、
昨日の卓越した仕事を今日の並の仕事に変える。
★
重要な科目ほど経験を積んだ後のほうが学びやすい。
★
今日我々は、賢人の石を発見したと称する錬金術師たちが、たんなる詐欺師であって、
騙された貴族や哲学者、学者が、たんに馬鹿だったにすぎないことを知っている。
ピーター・ドラッカー ★
必要は発明の母ではないが助産婦ではある。
★
不得手なことの改善にあまり時間を使ってはならない。
自らの強みに集中すべきである。
無能を並みの水準にするには、一流を超一流にするよりも、
はるかに多くのエネルギーと努力を必要とする。
★
21世紀に重要視される唯一のスキルは、新しいものを学ぶスキルである。
それ以外はすべて時間と共にすたれてゆく。
★
寝床につくときに、翌朝起きることを楽しみにしている人間は、幸福である。
★
マーケティングの理想は、販売を不要にすることである。
つまり、製品がおのずから売れるようにすることである。
★
私が13才のとき、宗教の先生が生徒一人ひとりに、
「何によって人に憧れられたいかね」と聞いた。誰も答えられなかった。
先生は笑いながらこう言った。
「いま答えられると思わない。でも50才になって答えられないと問題だよ。
人生を無駄に過ごしたことになるからね」
★
最初はダメでも何度でもやり直せという態度は誤りである。
★
自らの果たすべき貢献は何かという問いからスタートするとき、人は自由となる。
責任をもつがゆえに、自由となる。
★
あらゆる活動について
「もし今日これを行っていなかったとして、改めて行うか」を問わなければならない。
答えが否であるなら、「それでは、いかにして一日も早くやめるか」を問わなければならない。
★
いまさら、自分を変えようとしてはならない。うまくいくわけがない。
自分の得意とする仕事のやり方を向上させることに、力を入れるべきである。
人の卓越性は、ひとつの分野、あるいはわずかの分野において、実現されるのみである。
ピーター・ドラッカー ★
教養ある人間とは、勉強し続けなければならないことを自覚している人間のことである。
★
重要なことは、明日何をするかではなく、今日、何をしたかである。
★
事業とは何かを問われると、たいていの企業人は利益を得るための組織と答える。
たいていの経済学者も同じように答える。この答えは間違いなだけではなく、的外れである。
★
社会や経済は、いかなる企業をも一夜にして消滅させる。
企業は社会や経済の許しがあって存在しているのであり、
有用かつ生産的な仕事をしていると見なされるかぎりにおいて、存続を許されているに過ぎない。
★
複雑なものというのは、大抵うまくいかない。
★
成功する企業というのは、「問題」ではなく、「チャンス」に目を向けている。
★
すべての偉大な成功は、地味で面倒な事の積み重ねの上に成り立っている。
★
生産性を上げる一番簡単な方法は、今、成果が一番出ている仕事に集中し
成果が出ていない仕事からは、撤退してしまうことである。
★
どんな人でも努力すれば、“それなりの能力”は身につけることが出来る。
そして、この世で成功するためには、“それなりの能力”があれば十分なのである。
ピーター・ドラッカー ★
組織のマネジメントとは、凄い人材を入れることや
改新的なサービスを導入する事のように思われているが
一番重要なのは、今ある人材と資産で何ができるかを考えることである。
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成功する人間に必要な、生まれつきの能力などありはしない。
ただ、あなたが成し遂げたいことに、必要な能力だけを身につければいいのだ。
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20世紀におけるマネジメントの偉業は、肉体労働の生産性を50倍に上げたことである。
そして、21世紀に期待される偉業は、知的労働の生産性を同じように大幅に上げることである。
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知識労働者にとって重要なことは、
1.どこへ行こうとしているかを知ることである。
2.責任を与えられ、かつ自己実現することである。もっとも適したところに配置されることである。
3.継続学習の機会をもつことである。そして、何よりも敬意を払われることである。
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あらゆるプロセスにおいて成果の限界を規定するものは、もっとも欠乏した資源である。
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ほとんどの場合、最も重要なことは一つです。
その一つに集中することにすべてを懸けてください。
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知識とは、個人や組織が何らかの成果をもたらすような行動を可能にし、
何かあるいは誰かを変えるものである。
知識とは何かを変えるものであることを認識するだけでも、何かが変わっていく。
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知識労働は専門的である。
あまりに専門的であるがゆえに、ほとんどの組織において細分化されざるをえない。
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(成果のあがらない理由)急ごうとする。そのために遅れる。
成果をあげる者は時間と競争しない。ゆっくり進む。
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知識労働者が生産するのは物ではなく、アイデア、情報、コンセプトである。
ピーター・ドラッカー ★
イノベーションをマネジメントの枠外に位置づけることは許されない。
イノベーションこそマネジメントの中核に位置付けなければならない。
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偉大なソロを集めたオーケストラが最高のオーケストラではない。
優れたメンバーが最高の演奏をするものが最高のオーケストラである。
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マーケティングとは、顧客を理解し、
製品とサービスを顧客に合わせ、おのずから売れるようにすること。
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おそらく今日、高等教育を受けた人の割合が世界でもっとも多い国が日本である。
日本にとっての問題は、いかにして彼ら高等教育を受けた人たちを生産的な存在にするかである。
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1、より速くすること。2、よりよくすること。3、今やるべきことをすること。
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上司を過大評価することはあってもいいが、決して過小評価するな。
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日本人の強みは、組織の構成員として、一種の「家族意識」を有することにある。
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非合理的な顧客なるものは存在しない。
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生産性の本質を測る真の基準は、「量」ではなく、「質」である。
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成功する人に共通しているのは、ひたすらひとつの事に集中しているという点である。
ピーター・ドラッカー ★
優れた者ほど、間違いは多い。それだけ新しいことを試みるからである。
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理論というものは、現実に従って変化していく。
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正しい構造が成果を約束してくれるわけではない。
しかし、間違った構造は成果を生まず、最高の努力を無駄にしてしまう。
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成功する人に共通しているのは、ひたすらひとつの事に集中しているという点である。
彼らは自分にとって一番重要なことだけに力を集中し、それが終わるまで他の事には一切手を出さない。
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今の若い人はやる気がないとこぼす前に、彼らが持っているものに目を向けなければなりません。
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マネジメントは科学ではない。臨床的な体系である。
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理論は現実に従う。
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馬鹿な客の悪口を言ってはならない。
「別のやり方があるかもしれない」と言わなければならない。
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すでに社会は、「どれだけの教育ある者を扶養できるか」から、
「どれだけの教育のない者を扶養できるか」へと問題の焦点を移している。
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問題に対しては常に行動をとらなければならないという考えそのものが、迷信にすぎない。
ピーター・ドラッカー ★
我々は、この時代を偉大な発展の時代にすることができる。
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卓越した者の強みや能力が他の者にとっての脅威となり、
その仕事ぶりが他の者にとっての問題や不安や障害となることほど、
組織にとって深刻な問題はない。
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社会の不完全さに対するしたり顔の諦めほど軽蔑すべきものはない。
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事象そのものは、事実ではない。
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未来において何かを起こすには、特に創造性は必要ない。
必要なものは、天才の業(わざ)ではなく仕事である。
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事業には、それ以上成功することは自らにとって有害であるという分岐点がありうる。
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私は資本主義に対しては重大な疑念を抱いている。
資本主義は経済を最終目的として偶像化している。あまりに一元的である。
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あらゆる関係者が起こりえないと知っていることこそ、徹底的に検討しなければならない。
起こりえないことこそ、自社にとって、何かを起こすための大きな機会となりうる。
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あらゆる知識が、やがては間違った知識となる。
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ある発明の必要性について、あとになって答えることは容易である。
だが事前に答えることはできるだろうか。
ピーター・ドラッカー ★
凝りすぎたイノベーションはほとんど確実に失敗する。
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経験を積んだ後のほうが勉強できる科目は多い。マネジメントがその一つである。
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技術の変化を知るための第一のしかも最も容易な方法が、経済的な機会の存在を知ることである。
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生産的であることが、よい人間関係の唯一の定義である。
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成果をあげる責任あるマネジメントこそ全体主義に代わるものであり、
我々を全体主義から守る唯一の手だてである。
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素晴らしくマネジメントされた組織というものは、日常はむしろ退屈な組織である。
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基本と原則に則っていないものは、かならず破綻する。
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仕事のやり方を変えるのではなく、仕事の意味を考えなさい。
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まず、やりたいを決め、次に何に集中すべきかを決めなさい。
ピーター・ドラッカー ★
何かを成し遂げるためには、そのことをしか考えられないという“狂い”が必要となる。
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全力を注がなければ、あなたに未来は無い。
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人間は、自らが望む未来の大きさに合わせて、成長する。
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数千のアイデアを育てて、やっと一つの成果を得ることが出来る。
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間違いや失敗を犯したことのない者というのは、
単に無難なこと、安全なこと、つまらないことしか、やってこなかっただけである。
逆に優れている者ほど、数えきれない間違いを犯すものであり、
これは常に新しいことに挑戦している証拠である。
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「出来ないこと」ではなく、「出来ること」に集中しなさい。
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社会とは人間環境の「生態」である。
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結果は問題を解決することではなく、別の機会を探すことで得ることができる。
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非合理的な顧客なるものは存在しない。
顧客は、顧客にとっての現実にもとづいて合理的に行動している。
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何も行動しないということは、いかなる行動にも劣らない立派な意思決定である。
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成果をあげる人の共通点は、行わなければいけない事を、しっかり行っているというだけである。
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判断の代わりに公式を使うことは、つねに間違いである。
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経営者がかならず身につけておかなければいけない、大事な要素がひとつだけある。
それは”品性”である。
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成功への道は、自らの手で未来をつくることによってのみ開ける。
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成し遂げたいことに必要な条件を、明確に把握すればするほど、達成される確率は高まっていく。
ピーター・ドラッカー ★
大人になってもどぎまぎしたっていいんだな
ぎこちない挨拶 醜く赤くなる 失語症 なめらかでないしぐさ
子供の悪態にさえ傷ついてしまう 頼りない生牡蠣のような感受性
それらを鍛える必要は少しもなかったのだな。
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ことば ことば おんなのことば
しなやかで 匂いに満ち あやしく動くいきものなのだ ああ。
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満員電車のなかで したたか足を踏まれたら 大いに叫ぼう
あんぽんたん!いったいぜんたい人の足をなんだと思ってるの。
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はじめての町に入ってゆくとき わたしの心はかすかにときめく
そば屋があって 寿司屋があって デニムのズボンがぶらさがり
砂ぼこりがあって 自転車がのりすてられてあって
変わりばえしない町 それでもわたしは十分ときめく。
茨木のり子(詩人・童話作家) ★
道でばったり奥様に出会い 買い物籠をうしろ手に 夫の噂 子供の安否
お天気のこと 税金のこと 新聞記事のきれっぱし
蜜をからめた他人の悪口 喋っても 喋っても さびしくなるばかり
二人の言葉のダムはなんという貧しさだろう
やがて二人はいつのまにか 二匹の鯉になってしまう
口ばかりぱくぱくあけて 意味ないことを喋り散らす 大きな緋鯉に!
そのうち二匹は眠くなる 喋りながら 喋りながら だんだん気が遠くなってゆくなんて
これは まひるの惨劇でなくてなんだろう
私の鰭は痺れながら ゆっくり動いて 呼子を鳴らす しぐさになる。
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いとしい人には 沢山の仇名をつけてあげよう
小動物やギリシャの神々 猛獣なんかになぞらえて
愛しあう夜には やさしい言葉を そっと呼びにゆこう 闇にまぎれて。
★
わたしが一番きれいだったとき わたしはとてもふしあわせ
わたしはとてもとんちんかん わたしはめっぽうさびしかった
だから決めた できれば長生きすることに
年とってから凄く美しい絵を描いた フランスのルオー爺さんのように ね。
茨木のり子 ★
一人でいるのは賑やかだ 誓って負け惜しみなんかじゃない
一人でいるとき淋しいやつが 二人寄ったら なお淋しい
おおぜい寄ったなら だ だ だ だ だっと 堕落だな 。
★
ひとりの人間の真摯な仕事はおもいもかけない遠いところで小さな小さな渦巻きをつくる。
★
大人になるというのは すれっからしになることだと 思い込んでいた少女の頃
立居振舞の美しい 発音の正確な 素敵な女のひとと会いました
そのひとは私の背のびを見すかしたように なにげない話に言いました
初々しさが大切なの 人に対しても世の中に対しても
人を人とも思わなくなったとき 堕落が始るのね
堕ちてゆくのを 隠そうとしても 隠せなくなった人を何人も見ました
私はどきんとし そして深く悟りました。
茨木のり子 ★
人間は誰でも心の底に しいんと静かな湖を持つべきなのだ。
★
おばあちゃまは怒る 梅干ばあちゃま
魚をきれいに食べない子は追い出されます
お嫁に行っても三日ともたず返されます
頭と尻尾だけ残し あとはきれいに食べなさい
お嫁になんか行かないから 魚の骸骨みたくない。
★
言葉が多すぎる
というより 言葉らしきものが多すぎる
というより 言葉と言えるほどのものが無い この不毛 この荒野 賑々しきなかの亡国のきざし
さびしいなあ うるさいなあ 顔ひんまがる。
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だいたいお母さんてものはさ しいんとしたとこがなくちゃいけないんだ。
茨木のり子 ★
まきこまれ ふりまわされ くたびれはててある日 卒然と悟らされる
もしかしたら たぶんそう 沢山のやさしい手が添えられたのだ
一人で処理してきたと思っている わたくしの幾つかの結節点にも 今日までそれと気づかせぬほどのさりげなさで。
★
落ちこぼれの実 いっぱい包容できるのが豊かな大地
それならお前が落ちこぼれろ はい 女としてとっくに落ちこぼれ
落ちこぼれずに旨げに成って むざむざ食われてなるものか
落ちこぼれ 結果ではなく 落ちこぼれ 華々しい意思であれ。
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なぜ国歌など ものものしくうたう必要がありましょう
おおかたは侵略の血でよごれ 腹黒の過去を隠しもちながら
口を拭って起立して 直立不動でうたわなければならないか 聞かなければならないか
私は立たない 坐っています。
★
子供たちには ありったけの物語を話してきかせよう
やがでどんな運命でも ドッジボールのように受けとめられるように。
茨木のり子 ★
年老いても咲きたての薔薇 柔らかく 外にむかってひらかれるのこそ難しい。
★
はじめての町に入ってゆくとき わたしはポケットに手を入れて 風来坊のように歩く
たとえ用事でやってきてもさ お天気の日なら 町の空には きれいないろの淡い風船が漂う
その町の人たちは気づかないけれど はじめてやってきたわたしにはよく見える
なぜって あれは その町に生まれ その町に育ち けれど 遠くで死ななければならなかった者たちの 魂なのだ
そそくさと流れていったのは 遠くに嫁いだ女のひとりが ふるさとをなつかしむあまり 遊びにやってきたのだ
魂だけで うかうかと。
★
戦争責任を問われて その人は言った
そういう言葉のアヤについて 文学方面はあまり研究していないので お答えできかねます
思わず笑いが込みあげて、どす黒い笑い吐血のように 噴きあげては 止り また噴きあげる。
茨木のり子 ★
生きてゆくぎりぎりの線を侵されたら 言葉を発射させるのだ
ラッセル姐御の二丁拳銃のように 百発百中の小気味よさで。
★
落ちこぼれ 和菓子の名につけたいようなやさしさ
落ちこぼれ 今は自嘲や出来そこないの謂
落ちこぼれないための ばかばかしくも切ない修業
落ちこぼれこそ 魅力も風合いも薫るのに。
★
もはや できあいの思想には倚りかかりたくない
もはや できあいの宗教には倚りかかりたくない
もはや できあいの学問には倚りかかりたくない
もはや いかなる権威にも倚りかかりたくない
ながく生きて 心底学んだのはそれぐらい。
茨木のり子 ★
あなたはエジプトの王妃のように たくましく 洞窟の奥に座っている
あなたへの奉仕のために 私の足は休むことをしらない
あなたへの媚(こび)のために くさぐさの虚飾に満ちた供物を盗んだ
けれど私は一度も見ない 暗く蒼いあなたの瞳が 湖のようにほほえむのを 睡蓮のように花ひらくのを。
★
なぜだろう 萎縮することが生活なのだと おもいこんでしまった村と町
家々のひさしは上目づかいのまぶた
おーい 小さな時計屋さん
猫背をのばし あなたは叫んでいいのだ 今年もついに土用の鰻と会わなかったと。
★
「こんな時代を生きる若者を軽々しくののしるな」と大人に言いたい。
しかし、当の若者たちには冷徹にこの言葉を渡したい。
駄目なことの一切を 時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄 自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ。
茨木のり子 ★
わたしが一番きれいだったとき 街々はがらがら崩れていって
とんでもないところから 青空なんかが見えたりした
わたしが一番きれいだったとき まわりの人達がたくさん死んだ
工場で 海で 名もない島で わたしはおしゃれのきっかけを落としてしまった。
★
軌道を逸れることもなくいまだ死の星にもならず
いのちの豊饒を抱えながら どこかさびしげな水の星
極小の一分子でもある人間がゆえなくさびしいのもあたりまえで
あたりまえすぎることは言わないほうがいいのでしょう。
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あらゆる仕事 すべてのいい仕事の核には震える弱いアンテナが隠されている
きっと...わたくしもかつてのあの人と同じぐらいの年になりました
たちかえり今もときどきその意味をひっそり汲むことがあるのです。
★
死こそ常態 生はいとしき蜃気楼。
茨木のり子 ★
一人でいるのは 賑やかだ
賑やかな賑やかな森だよ 夢がぱちぱち はぜてくる
よからぬ思いも 湧いてくる
エーデルワイスも 毒の茸も 一人でいるのは 賑やかだ
賑やかな賑やかな海だよ
水平線もかたむいて 荒れに荒れっちまう夜もある
なぎの日生まれる馬鹿貝もある。
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わたしが一番きれいだったとき 誰もやさしい贈り物を捧げてはくれなかった
男たちは挙手の礼しか知らなくて きれいな眼差だけを残し皆(みな)発っていった。
茨木のり子 ★
私の意志で、葬儀・お別れ会は何もいたしません。
この家も当分の間、無人となりますゆえ、
弔慰の品はお花を含め、一切お送り下さいませんように。
返送の無礼を重ねるだけと存じますので。
“あの人も逝ったか”と一瞬、たったの一瞬思い出して下さればそれで十分でございます。
★
わたしが一番きれいだったとき わたしはとてもふしあわせ
わたしはとてもとんちんかん わたしはめっぽうさびしかった。
★
もっと強く願っていいのだ
わたしたちは明石の鯛が食べたいと もっと強く願っていいのだ
わたしたちは幾種類ものジャムがいつも食卓にあるようにと もっと強く願っていいのだ
わたしたちは朝日の射す明るい台所がほしいと。
茨木のり子 ずっと前、まとめサイトで見たっきりの言葉なんだけど、
「自分の成長を望む者は、自分を他人にさらけ出せ。そうすれば、他人はあなたを貪るだろう」っての。
細かい言い回しは忘れたが、最後の貪るだろうって皮肉めいた所の部分はハッキリと覚えてる。
これ、誰のどこで言われた言葉か判る?
まさか2ちゃん発祥?? >>239
このスレの1だけど、その格言は記憶にない。
興味深い諧謔だから、見かけていたらたぶん保存・転載していただろうけど、実際はしてない。
力になれなくてすまんね。 ★
ある仕事に三度失敗し、それでもあきらめないなら、
あなたはその道での指導者になれる可能性があると思って良いだろう。
10回以上失敗して、なお努力を続けられれば、
あなたの心には天才が芽生えはじめている。
★
目標も計画もなしに成功はありえない。
★
富にあこがれる人は多い。
しかし明確なプランと富への燃えるような願望のみが、
富を得るために唯一、信頼の置ける手段であることを
知っている人はほんのわずかなのである。
★
既存のアイディアを組み合わせることで、それまでになかったものが生まれる。
★
願望を実現するための明確なプランを立て、
準備ができていようとできていなかろうと、ただちにプランの実行にとりかかる。
★
成功をひきつけるのは、心の力である。
あなたを成功させるエネルギーは、あなたの心の中にあるのだ。
望みどおりに生きる鍵は、ここにある。
★
過去の成功を思い出そう。
大小を問わず、過去の成功はすべて、あなたがもっと成功できることの証である。
ひとつひとつの成功を味わいなおそう。
自信を失いかけたとき、それらの成功を思い出そう。
★
自分の目的地を承知し、それを言葉と行動で表現できる人に、世の中は席を空けてくれる。
★
われわれは恐怖以外には何も恐れるものはない。
★
チャンスは、あなたに素晴らしい成功を授ける少し前に、逆境であなたの勇気を試すのです。
ナポレオン・ヒル(アメリカ合衆国の著作家。成功哲学の祖とも言われる) ★
成功とは、他人の権利を尊重し、社会正義に反することなく、
自ら価値ありと認めた目標を、黄金律に従って一つひとつ実現していく過程である。
★
大事をなせないなら、小事を大事をなすようになせ。
大きなチャンスを待ち望むな。毎日の小さなチャンスをつかまえて大きくせよ。
★
自分の目標を前向きに考える習慣を身につければ、
不可能と思われたことも実現することができる。
★
人間が想像できるものは、必ず実現できると言われている。
★
本気で成功したいと願うなら、手を抜くことはやめることだ。
★
すべての成功すべての巨富はアイディアから生まれる。
★
何かを成し遂げるために面倒なことなど何もない。
★
自分自身が思いついて、信じることのすべては、手に入れることができる。
★
信念は巨富を築くために不可欠な引き金である。
★
愛の記憶は永遠に消えるものではない。
ナポレオン・ヒル ★
物事の基礎を学ぶうえで、他人の真似をすることは、むしろ好ましいことである。
問題は単なる真似なのか、真似を通じて自分のスタイルを作っていくかである。
単なる物真似は、進歩の放棄でしかない。
★
やりたいことは、まず行動によって示せ。
★
ポリシーや計画性のない人間は、
いかなる場合にも安易な道を選び、同じ過ちを何度でも繰り返す。
★
大きな成功というものは、人々が敗北感に屈してしばらく経ったときにやってくるものである。
★
信念とは、体系的な願望実現のルールに沿って進んでいくうち心の中に芽生える、一つの確信である。
★
信念なくして成功はない。信念は深層自己説得によって強化することができる。
★
待っていては駄目だ。「完璧なタイミング」など永遠に来ない。
今あなたが立っている場所から、今持っている馴染みの道具を使って始めなさい。
より良い道具は、あなたが進むにつれて現れるだろう。
★
失敗は皮肉で狡猾な手品師のようだ。
あと少しで成功というときに失敗でつまずかせることに、大いなる喜びを覚えるのだ。
★
失敗や逆境の中には、全てそれ相応かそれ以上の、大きな利益の種子が含まれている。
★
どんなことであれ、鮮明に想像し、心から信じたことは必ず達成される。
自分を信じて、明るい将来を希望すれば、必ず現実のものになる。
ナポレオン・ヒル ★
もし貴方が忍耐力に欠けていると思うなら、その原因はあなたの望みにある。
もっとあなたの望みの炎を燃え上がらせて、大きなものとすることにより、
忍耐力もそれに比例して強くなるものだ。
★
強い人が勝つとは限らない。すばしこい人が勝つとも限らない。
「私はできる」と考えている人が結局は勝つのだ。
★
自分の幸福を他人に分け与えるという、すばらしい手段を身につけていない人は、
幸福を長続きさせる本当の道を、まだ知らない人である。
★
逆境には必ずそれよりも大きな報酬の種が隠されているものだ。
★
あなたのビジョンや夢を大切にしなさい。
それは、あなたの魂の子どもであり、最終的な目標の青写真なのです。
★
あなたの能力に限界を加えるものは、他ならぬあなた自身の思い込みなのです。
★
自分で選んだ目標を目指し、
そこに到達するために自分の心を支配できるのは、人間だけである。
これこそ、人間の知識で最高のものだ。
★
「君にそんなことができるはずはないよ」と、あなたに言ったのは誰ですか?
その人は、あなたの限界を定める資格を持つほど、
大きな成功を収めたというのでしょうか?
★
もし偉大なことができないのならば、小さなことを偉大なやり方でやりなさい。
★
すべての逆境には、それと同等かそれ以上に大きな恩恵の種が含まれている。
ナポレオン・ヒル ★
人間に挫折や失敗はつきものである。
問題は、そこから教訓と成功の糧を引き出せるか否かである。
★
心の中に、限界を設けない限り、人生に限界なんか存在しない。
★
あなたが失敗する理由は、一日延ばしの習慣にある。
★
最初の計画が失敗したら、次の計画で勝負したらいい。
★
大きなチャンスが、まさに今あなたのいる場所にころがっているのかもしれません。
★
目標を立てることほど、ダイナミックで建設的な生き方はない。
★
成功者はすべて決断を早急につける習慣を身につけており、
もし、その決断を変えねばならぬときは非常に遅くやる。
★
財産を築く人は、素早い決断力を持ち、
一度下した決定を変更するときは、じっくり時間をかける。
反対に、富を築くのに失敗する人は、決断を下すのが遅く、
変更するのがやたらに速い。しかもやたらに変更を行う。
★
ヘンリー・フォードの最もすばらしい才能の一つは、
非常に早く正確な決心をする習慣を身につけており、
それをめったに変えなかったということである。
★
成功を阻害する7つの消極的感情──恐怖、嫉妬、憎悪、復讐、貪欲、迷信、激怒。
ナポレオン・ヒル ★
この次に災難に出会ったら、そこからうまく利益を引き出すことだ。
重圧に逆らって悲鳴をあげたり、恐怖に身を震わせたりする必要はない。
顔を上げて周囲を見渡すのだ。どんな災難や不幸にも必ず伴っている、
それに見合った恩恵の種子、それを探し出すことである。
★
成功を促進する7つの積極的感情──欲望、信念、愛、性、情熱、ロマン、希望。
★
人生の歩みは、自分自身の心から始まり、自分自身の心で終わるのです。
★
大多数の人間が失敗するのは、
失敗した計画に勝る新しい計画を立てるだけの、粘り強さに欠けるからである。
★
不幸や不運などには実体がない。それは人の心の中のみに存在する。
★
心配からどうしても逃れられない人がいます。
そういう人は、自分の心の波長が心配の波長に同調しているのです。
心は、考え続けていることを引き寄せてしまうのです。
★
何ごとも心構えこそすべてである。心の姿勢が、その人のすべての習慣を形づくっている。
★
あなた自身が信じていないことは、口で言っても、書いても、
また、どのような行動をしてみても、他人を動かすことはできない。
★
敵意と羨望で心がいっぱいの人は、心の平安が保てないのは明らかである。
ナポレオン・ヒル ★
目標とは、締切期限付きの夢である。
★
富を求める意識のない人は、貧乏を求める意識に占領されている。
★
願望を富に転換するには、深層自己説得の力を利用せよ。
★
富はある日突然、まったく予期しない形で現れる。
★
あなた自身の人生と、成功者たちの人生を注意深く観察してみると、
最高のチャンスは、逆境の時に訪れることに気づくはずです。
★
信念は深層自己説得で育てることができる。
★
もしもあなたが自分は不運な目にばかり遭っている、
自分は不幸だと思っているのなら、
その出来事は、そう思うあなた自信が引き寄せていることに一刻も早く気づいてください。
★
人間は自分が考えているような人間になる。
★
潜在意識は、良い考えも悪い考えも同じように受け入れる。
ナポレオン・ヒル ★
どんなことにも報いがやってくる。人生は『代償の法則』で動いている。
★
人生には悩むほど価値のあるものなど何もない。
★
『そんなことは、できるわけがない』と言う人は、
コツコツとそれに励む人に脱帽することになるのである。
★
あなたの現在の地位や状態は、あなたの思考習慣がつくりだしたものだ。
★
待っていてはだめだ。完璧な好機など永遠に来ない。
★
自分から先に協力してあげれば、その人も自分に協力してくれるようになる。
★
人が熱意を持って考え、できると明確に信じたものはすべて実現できる。
★
もし、あなたがいい加減にやるならあなたは失敗する。
われわれがこの世界から見出すのは成功は人間の意志によってはじまる。
すべては人間の精神状態によって決まるということだ。
★
明確な目標や願望を持たない人に、成功はあり得ない。
失敗の最大の原因は、「明確な人生目標の欠如」にある。
★
頭を使って豊かになれ(思考は現実化する)。
ナポレオン・ヒル ★
戦いは最後の5分間にある。
★
偉大な勝利は、完全に諦めた、次の瞬間に来る。
★
他人に同調し仲良くやっていくのは簡単ですが、
他人の行動に関係なく、「誠実さ」という最高の規準を守り行動できるなら、
あなたは自然に一流の人間に成長していきます。
★
自分のビジョンと夢を大切に育みなさい。
それらはあなたの魂の子であり、最終的な達成の設計図なのだから。
★
人の心が思い描き信じられることは、すべて実現可能である。
★
潜在的脳力には成功に役立つのもあれば、失敗を招くのもあります。
いずれも、生来より備わっている私たちの資質の一部です。
★
人の脳は電源のようなもので、消耗したり切れたりすると、
落胆したり、気落ちしたり、元気がなくなる。
人の脳は再充電が必要だが、
そのためには活力ある心(人・音楽・本等)と接触するのがよい。
★
悲しみは、魂を高める災いではない、幸いである。
★
もし自分の思考や感情をコントロールすることができないならば、
行動をコントロールすることも不可能だ。
★
今から私は、旅の途中で出会う敵の名を挙げよう。
それは必ず倒さなければならない敵だ。その最たるものは『恐怖』である。
ナポレオン・ヒル ★
我々の富に限界があるのは、我々の願望に限界があるからである。
★
強い人が勝つとは限らない。すばらしい人が勝つとも限らない。
私はできると考えている人が結局は勝つのだ。
★
幸福な人生というものは、人々が敗北して
カブトを脱いだ時点を、「ほんの少しだけ過ぎた時」にやってくる。
★
支払われた分の仕事しかしないでいれば、収入は支払われた分だけである。
★
大きなステーキを要求する人には、必ず見返りとしてそれなりの努力を要求してくる。
★
何もしないで何かを得ようとするのはムシがよすぎるというものだ。
本気で成功したいと思うなら、ズルはしないことだ。根気よく努力するしかないのだ。
★
人類は空想に支配される。
★
最も優れた人は、万人の召使いにもなれる人である
ナポレオン・ヒル ★
意欲的な目標を立てれば、明日は今日よりもはるかに前進する。
★
もし、あなたが勝ちたいと思う心の片隅でムリだと「考えるなら」、あなたは絶対に勝てない。
もし、あなたが失敗すると「考えるなら」、あなたは失敗する。
★
もし、あなたが勝てると「考えるなら」、あなたは勝てる。
向上したい、自信を持ちたいと、もしあなたがそう願うなら、あなたはその通りの人になる。
さあ、再出発だ。
★
しゃべりすぎる人間には無能な人が多いものである。
もしあなたが、聞くことより多くしゃべるタイプの人であるならば、
あなたは情報を集めるどころか、
人にあなたのアイディアを盗まれてしまうことになってしまうだろう。
★
富を分かち与えると、よりいっそうの多くの富を得るようになる。
★
いわゆる失敗とは、多くの場合、一時的な敗北に過ぎない。
★
チャンスは姿を隠してやってくる。
★
チャンスは、不運や一時的な敗北という姿に化けてやってくることがある。
★
どんなに相手が立派で高潔な人物であれ、あなたの正当な希望をあきらめさせたり、
あなたが自由に生きる権利を侵害することはできない。
★
怠惰な人間はいない。
怠惰に見える人間は、自分に合った仕事を見つけられないでいる不幸な人たちなのだ。
★
多くの人が、他人の批判を恐れ、人生を台無しにする。
★
才能とは想像力のこと。
★
あらゆる成功へのスタート地点は『願望』だ。このことを常に心に留めておきなさい。
ナポレオン・ヒル ★
女を口説く知力筋力権力腕力この四つを除けて他に求むべき道は御座らねど努力腕力は拙い極度、
或るが早い金力と申す候
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いにしえの学者は不透明体なり、今のは透明体なり。
さらにその説くところによって判ずれば、
いちしえのは個体、今のは気体なり。
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遊びというものの味が真正にわかったなら、
遊びは面白いことではなくて怖いことである。
怖いことを知って遊ぶ者に過ちはないけれども、
それまでに一度面白いことを経ねばならぬので、
過ちはそのときにおいて多く発生する。
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鳥の血に悲しめど、魚の血に悲しまず。声あるものは幸いなり。
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夫婦は恋にあらざること云うまでもなし。
夫婦は恋の失敗者と失敗者とを結び合せるものなること、また云うまでもなし。
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人は常に機会を待てども機会は遂に人を待たず。
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「寒い晩だな」「寒い晩です」 妻の慰めとは、まさにかくの如きなり。
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馬鹿が馬鹿を馬鹿だといえば、馬鹿が馬鹿を馬鹿だという。
馬鹿で持ったる我が世なりけり。
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貧を誇るは、富を誇るよりもさらに卑し。
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懺悔は一種ののろけなり。快楽を二重にするものなり。
懺悔あり、ゆえにあらたむるものなし。懺悔の味は人生の味なり。
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流行にろくなものなし、ついて見るにうなずかるるふし絶えてあらず。
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犯さんがために法律があり、破らんがために道徳あり。
犯す者、破る者なくんば、何の日か、法律・道徳の効果を表顕(ひょうけん)し得ん。
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誉れもなく耻(はじ)もなきを、世は人といわず。
耻と誉れと相半したる間に於(おい)て、人の品位は保たるるなり。
斎藤緑雨