Appleは長年にわたってMac製品においてIntel製のプロセッサを採用していますが、「2020年以降にARMベースのプロセッサに移行するのでは」という報道が2018年から行われるようになりました。海外メディアのAxiosによると、当事者のIntelは「2020年にも移行が始まる」と予想しているそうです。

Axiosが開発者やIntelの関係者から独自に入手した情報によると、Intelは「Appleが2020年にはARMベースのプロセッサへ移行を始める」と予想していますが、Intelにとって大口の顧客であるAppleが自社製プロセッサから離れることを公に発表する準備はまだできていない状況とのこと。

Axiosが独自に入手した情報は、2018年4月にBlooombergが報じた内容とほぼ一致しており、2020年にもAppleがIntel製のプロセッサからARMベースの自社開発プロセッサへ移行すると予想されています。

もしもAppleがIntel製のプロセッサを見限り、ARMベースのプロセッサへ移行するとなると、「その移行は少しトリッキーなものとなるかもしれない」と海外メディアのDigital Trendsは指摘しています。なぜなら、ARMベースのプロセッサに移行するとなると、Appleはハードウェアとソフトウェアの両方が新型プロセッサに対応するよう調整しなければいけなくなるからです。MacがARMベースになれば開発者が自分の作ったアプリをより広範囲に使用できるようになる可能性はあるものの、「古いIntel製プロセッサとの間で互換性の問題が発生する可能性もある」とDigital Trendsは問題を指摘しています。

しかし、同時にARMベースのプロセッサに移行すれば「AppleはIntel製のチップセットの販売スケジュールに寄り添う必要がなくなり、プロセッサ不足に対処する必要もなくなる可能性がある」とDigital Trendsは指摘。つまり、Appleはより早く新型のMacBookをリリースできるようになる可能性があるとのことです。
以下ソース
2019年02月22日 10時00分
https://gigazine.net/news/20190222-intel-apple-macs-arm-processors-2020/