水没し、陸の孤島と化した関西国際空港。

国土交通省は5日早朝から、滑走路や無線機器などの被害状況の確認作業を始めた。

関西国際空港は、台風21号の直撃を受け、滑走路が水没したが、現場にいた関係者などによると、滑走路脇の駐機スポットで、魚が泳いでいるのが見られるほど浸水していたという。

一部浸水した第1ターミナルでは、停電が発生し、孤立した利用者は、クーラーも止まり、暗闇の中で一夜を過ごした。

政府関係者によると、非常用発電施設が地下に設置されていたとみられ、今後、災害への備えに問題があったかどうか、検証するとしている。

関空は、世界およそ84都市を結ぶ路線があり、2017年度の総旅客数は、過去最高の2,880万人、取り扱い貨物数はおよそ85万2,000トンと、インバウンドや日本経済にも欠かせない空港。

再開のめどだが、仮に空港自体の機能が復旧したとしても、タンカーでダメージを受けた連絡橋が全面復旧しなければ、旅客が移動する手段が十分に確保できない。

連絡橋の道路部分については、現在、片側の車線を使っての通行が再開されているが、鉄道は、荷重検査など、安全確認まで相当程度時間がかかるとみられる。

このため、関西空港の全面復旧は、かなり時間がかかるとみられ、物流などへの影響も懸念されている。

一方で、LCC(格安航空会社)が使用する第2ターミナルと滑走路は、ほぼ無傷だったとの情報もあり、航空会社などは、第2ターミナルだけの暫定運用を一日も早く再開できるよう、国に求めているという。

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2018年9月5日 水曜 午後0:18
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