目的の港まで自動的に航海できる「自動運航船」の実用化へ、国土交通省は3つの段階に分けて開発を進めるロードマップをまとめました。

このロードマップは、「自動運航船」を3段階のレベルに分けていて、最初の「フェーズ1」は、気象データなどから最適な航路を提案する技術で、一部で導入されています。

次の「フェーズ2」は、衝突の危険性のある船を見つけて、その情報を船員に伝えるとともに、衝突を回避するための操船も自動でできる技術です。7年後の2025年に向けて、陸上からでも操船できる技術や設備の開発と、乗組員の育成も進めるべきだとしています。

最終段階の「フェーズ3」は、緊急時などを除いて人が操作する必要がない技術です。普及までには相当の期間が見込まれる一方、事故が起きた際の責任の在り方などの検討を始めるべきだとしています。

「自動運航船」は、国内の大手海運各社も衝突の危険性を自動で判断するシステムなどの研究を進めていて、世界的に開発競争が激しくなる見通しです。
3月31日 4時27分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180331/k10011386301000.html