文=青山大樹

 中国で、幸せな新婚初夜を過ごしていた夫婦が、不運にも一夜にしてどん底に突き落とされる事件が発生してしまった。
「新浪網」によると先月11日深夜、江蘇省徐州市の住宅街で、住宅5棟が全焼する火災が発生した。火元となった住宅に住んでいたのは、前日に結婚式を終えたばかりの新婚夫婦。夫婦は結婚式を終えて帰宅後、寝室にロウソクをともして過ごしていたのだが、このロウソクの火が住宅に引火してしまったのだ。
 間が悪いことに、この日、夫婦が住む地区ではちょうど火災が発生した時間帯に断水が行われており、自らの手で初期消火活動ができず、近隣4棟を全焼させる大規模火災へと発展した。
 火災によるケガ人などが出なかったことは不幸中の幸いだったが、今後、夫婦は近隣住民への補償に追われる日々になるという。
 中国の地方部などでは、電気代節約のため、日常的にロウソクを使用する家庭は多く、また新婚夫婦によるロウソク火災のニュースも珍しくない 。今年3月にも湖北省で同様の火災が発生しており、メディアが注意を呼びかけていた。
 最近では電子ロウソクも普及しているが、残念ながらロウソク火災の撲滅には至っていない。燃え上がる夜を過ごすのは結構だが、住宅まで燃やさないよう注意をしてほしいものだ。
(文=青山大樹)
最終更新:2019/06/19 21:00
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