ワクチン“1回接種”だと『変異株ができやすくなる』免疫学の専門家が指摘する危険性

 心配される新型コロナウイルスワクチンの供給不足。
 自民党内では、2回必要とされる接種を“1回に減らす案”が浮上し、海外でも1人2回より広く1回にしようという国も出ています。

 しかし、免疫学の専門家である大阪大学の宮坂昌之名誉教授は、1回だけの接種による危険性を指摘します。

 (大阪大学 宮坂昌之名誉教授)
 「今回のワクチンの場合には、1回接種の免疫でイスラエルのデータだと有効率が6〜7割、もしかすると他の国をみてももっと高い有効率が得られそうな様子が見えているんですね。ただ、じゃあ1回でいいか2回目が無くていいかというと、それはそんなことありません。どういうことが起こるかというと変異株ができやすくなるんです。」

 1回だけのワクチン接種で体内の抗体がウイルスを殺せるよりも少ない量になってしまった場合、ウイルスがそれに勝つために変異していくというのです。

 (大阪大学 宮坂昌之名誉教授)
 「ワクチンの作用を回避できるウイルスが今度は増えてくるので、結果としてワクチンが効きにくい変異株が増えてくるという現象がどうしても起こるんですね。中途半端な量の抗体でウイルスが作用を回避するようなことをできるだけ起こさないこと。そのためには1回よりも2回の免疫の方がいいと思います。」

MBSニュース 2/25(木) 18:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/272541aa3018495a3dd35d6bae9d7a4f18c4c339