0001しじみ ★
2020/03/18(水) 03:53:23.93ID:CAP_USER中国科学技術省は17日の記者会見で、新型コロナウイルス感染症の治療に関し、日本でインフルエンザ薬「アビガン」として知られるファビピラビルの有効性を臨床研究で確認し、政府の診療方針に正式に採用する方針だと発表した。
アビガンは富士フイルム傘下の製薬会社「富士フイルム富山化学」(東京)が開発した。日本でも新型ウイルスによる肺炎の治療のため患者への投与が2月から始まっている。新型ウイルスやインフルエンザウイルスのような「RNAウイルス」の増殖を抑える効果が期待されている。
※ファビピラビル(ウィキペディア
ファビピラビルは富山化学の江川裕之らが合成し、古田要介らが抗インフルエンザ活性を見出した。富山大学医学部の白木公康らがインフルエンザ感染マウスでの有効性を確認し、タミフルより強い治療効果を有していること、薬剤耐性を生じないことを見出した。
ファビピラビルはプロドラッグであり、投与後に細胞内のin vivo(生体内)環境で、三リン酸化されて、ファビピラビル・リボフラノシル-5'-三リン酸 (favipiravir-RTP) となり、これがRNAウイルスのRNA依存性RNAポリメラーゼ(RNA複製酵素)にプリンヌクレオシド(アデノシンおよびグアノシン)と競合して取り込まれ、取り込まれた部位以降のRNA鎖の伸長を阻害するchain terminator(伸長阻止薬)として作用する (Furuta, Shiraki et al. [3])。
in vitro(試験管内)環境では、ファビピラビルは十分な三リン酸化を受けることができないため、50%効果濃度(EC50値)などを基準とした効果評価においては、他の薬物より効果が劣ると判定される場合がある(エボラ出血熱ウイルス、2019新型コロナウイルス)。
抗インフルエンザウイルス薬としては細胞内におけるウイルスRNAの複製を妨げることで増殖を防ぐ仕組みで、タミフルなどの既存薬とは作用機序が異なる。そのためインフルエンザウイルスの種類を問わず抗ウイルス作用が期待できる[4](たとえばタミフルはB型インフルエンザウイルスに対しては効果が劣り、C型インフルエンザウイルスには効果がない)。
またインフルエンザウイルスのみならず、エボラ出血熱ウイルス(後述)やノロウイルス、SFTSウイルス(後述)などへの適用性に関する試験・研究も行われており、ケンブリッジ大学教授のイアン・グッドフェローらの研究チームは2014年10月21日、マウスを使った実験でノロウイルスの減少・消失を確認したとの発表を行った[5][6][7]。
さらにウエストナイル熱ウイルス、黄熱ウイルスなどのRNAウイルスにも効果があると考えられており、同研究チームは「治療だけでなく感染予防にも効果的である可能性がある」とコメントしている[8]。2020年2月22日、厚生労働大臣は、新型コロナウイルス感染症(後述)の治療の一環として、投与する考えを示した[9]。
http://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=3039984
https://this.kiji.is/612636600116380769