>>222
> で、ILCでは性能不足というあんたの話が本当なら
> 中華SPPCを日本に作らなきゃって話になるんだけど、

そんな話になるのは、

  ★1「(超対称粒子などの)新粒子を発見(してノーベル物理学賞をゲット)せねばならない」

という大前提が真だと認める場合だ。だが、私が認めているのは

  ★2「素粒子物理が一般人に意義をアピールするにはノーベル物理学賞だけだ。巨大加速器が存在意義をアピールできる可能性はノーベル賞級の新粒子発見だけだ」

ということだけであって、★1ではない。

私は個人的には超対称粒子の存在を疑っているが、その個人的疑問は措くとしても、超対称粒子を発見するために
CERNのFCCや中華のSPPCのような全長100キロの超巨大加速器に投資するのは費用対効果比が悪すぎてナンセンスだと考えている。

言い換えれば、高エネルギー物理実験としてノーベル物理学賞級の新粒子発見を今ただちに目指す必要はないから、
巨大加速器の建設も全面的に停止する(巨大加速器建設のモラトリアム時代とする)のが適切だと考えている。
少なくとも我が国は、30年以上前に巨大加速器建設から手を引きテバトロンの運転さえも中止したアメリカと同じく、
巨大加速器建設からは全面撤退すべきだ、これが私の答えだ。
その理由は超対称粒子(にせよ他のノーベル賞級の新粒子にせよ)の発見の栄誉ぐらいでは、その巨額投資には見合わないと判断するからだ。

そもそも全長100キロの円形加速器なんて代物は日本では建設できる場所すら存在しない。地質的にそんな広い活断層フリーな場所は日本にないからだ。
だから、バブルの時のように金が有り余っていたとしても、日本では建設不可能なのだ。

それともう一つ、仮にCERNが数兆円を投じて100キロのFCCを建設しても、それでは超対称粒子が存在しなければどうする気なのだ?
次は500キロでも作るつもりなのか? それでも足りなければ全長2000キロか? そんな場所が地球上にあるのか? 建設費は?

だからこんな下らないこと、巨大化によってエネルギー不足を解消しようとする一種のチキンレース(一方は人類、相手は造物主)は終わりにすべきなのだよ。
そもそもどれほど巨大化しエネルギーを大きくしてもビッグバンの瞬間、タイム0にはたどり着けないのは明らかだ。
一般人(政治家、官僚含め)の無知を良いことに「宇宙の起源・始まりが解明できる」という詐欺師並みの嘘を大先生達が並べ立てて一般人を騙そうとする不誠実な行為はいい加減に止めるべきだ。