内閣府宇宙開発戦略推進事務局は5日、]
日本版の全地球測位システム(GPS)に使う人工衛星「みちびき」の3号機に異常が発生し、
電波信号の送信を停止したと発表した。同様のシステムを持つ2、4号機でも安全確認のため送信を止めた。

 いずれも試験運用中で、研究者が主な利用者のため、影響は限定的とみられる。
11月に予定している本格運用の開始に変更はないとしている。

 事務局によると、技術実証に使う信号に関連するシステムの一部で異常が起きた。
複数ある系統をスイッチで切り替えるシステムで2日午後、スイッチを操作していないのに系統が切り替わり、
元に戻らなくなった。以前にも2号機や3号機で同じようなトラブルがあり、原因を調査する。

 米国のGPS衛星だけでなく、みちびきからの信号が加わると、より正確な位置情報を得ることができるとされる。

日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31405420V00C18A6000000/