新型コロナウイルスの感染拡大が国内の航空各社の経営を揺さぶっている。5月までの4カ月間での減収額は4千億円を超え、2008年のリーマン・ショックを上回る影響になる見通しだ。足元で国内線の搭乗率は3割に低下。ANA(全日本空輸)は従業員の雇用調整に動くが、終息後を見据え人材流出を防ぎたい狙いもあり、悩ましい対応を迫られている。

「かつての危機とはレベルが違う」。ANA幹部はこう評する。世界的な危機…
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57081230S0A320C2TJC000/