→大手銀行の5行は7500億ユーロをフランクフルトに移す計画
→ドイツ銀行は少なくとも4000億ユーロを国内に回帰させる方針

英議会は欧州連合(EU)離脱のあり方について決められずにいるが、多くの金融機関はすでに、ロンドンの金融街シティーから持ち出す資金の規模を決定した。この資金移動はもはや不可逆だともみられている。

  ロンドンからの資産移転計画では、大手銀行の動きが速かった。移転先はフランクフルトが中心。事情に詳しい関係者によると、欧州大陸の顧客にサービスを提供しようとしている大手銀行のうち5行は現在、バランスシート上の資産7500億ユーロ(約93兆5000億円)をフランクフルトに移そうとしている。

  ドイツ銀行は少なくとも4000億ユーロをドイツ国内に回帰させる方針だ。関係者が匿名を条件に述べた。

Banking on Frankfurt
Balance-sheet assets moving to Frankfurt post-Brexit, euros, billions*

Source: Bloomberg
* Upper estimate for Goldman, Citigroup and Morgan Stanley
(棒グラフについては元ソースをご覧下さい)

  JPモルガン・チェースは今後1ー2年に2000億ユーロをフランクフルトに移す方針だと関係者が明らかにした。この額は、従来伝えられた規模の2倍に上る。

  ドイツ銀行とJPモルガンの広報担当者はコメントを控えた。

原題:Money Is Flooding Out of London While U.K. Bickers Over Brexit(抜粋)
https://www.bloomberg.com/news/articles/2019-01-23/while-u-k-dithers-over-brexit-finance-outflows-pick-up-speed

2019年1月24日 7:03 JST
Bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-01-23/PLS6SI6JIJUV01