仮想通貨交換所のコインチェックから巨額の仮想通貨「NEM(ネム)」が流出した事件で、ハッカー側に渡った仮想通貨のうち約13億円相当が昨年末から再び、別の口座に送金されていることが情報セキュリティー専門家の調査でわかった。資金洗浄した仮想通貨を現金化するための動きとみられ、捜査当局は動向を注視している。

 事件は、昨年1月26日未明に発生。インターネットに接続されたホットウォレットで管理されていた当時のレートで約580億円相当のNEMが不正アクセスによって外部に送金された。2月上旬、利用者の情報が秘匿されるダークウェブ(闇サイト)上に、NEMと他の仮想通貨の交換を持ちかけるサイトが出現。流出したNEMのほとんどがこのサイトでビットコインなどに換えられ、複数のアドレス(口座)に送金されていた。

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2019年01月18日 09時05分
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190118-OYT1T50020.html