財務省が発表した法人企業統計調査によりますと、ことし4月から6月までの企業の経常利益は、自動車向けを中心に半導体製品の販売が好調だったことなどから、3か月間としては過去最高となりました。

財務省は3日、資本金が1000万円以上の全国の企業およそ3万社を対象に、3か月ごとに業績や設備投資の金額を聞き取る「法人企業統計調査」の結果を発表しました。

それによりますと、ことし4月から6月までの企業の経常利益は去年の同じ時期に比べ17.9%増えて26兆4011億円となり、3か月間としては昭和29年以降で過去最高となりました。

これは、自動車向けを中心に半導体製品の販売が好調だったことなどが主な要因です。

また企業の設備投資は、半導体部品の生産を増やす動きがあったことなどで、10兆6613億円と12.8%上回り、7期連続で増加しました。

一方、財務省は昨年度1年間の調査結果も発表し、企業の経常利益は前の年度に比べて11.4%増えて83兆5543億円と、昭和35年度以降、過去最高となりました。

いわゆる企業の内部留保と言われる「利益剰余金」は、9.9%増えて446兆4844億円で過去最高となりました。
2018年9月3日 10時55分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180903/k10011605541000.html