韓国のSamsungと中国のXiaomiが、インドのスマートフォン市場で2018年第2四半期(4-6月)に大きくシェアを伸ばしたことが明らかになりました。

SamsungとXiaomiが全出荷台数の60%を獲得
市場調査企業Canalysの調査によれば、SamsungとXiaomiは2018年第2四半期に990万台のスマートフォンをインドで出荷したことがわかっています。

SamsungとXiaomiの2社だけでインド国内の全スマホ出荷台数の60%を占めるに至っており、昨年の43%から大きくシェアを伸ばしています。

また、中国ベンダーVivoとOppoも、それぞれ11%と10%ずつ出荷台数を増やしています。

Samsungのスマートフォンでインド国内で最も人気があったのは、韓国で当初学生向けに販売された、インターネット接続不可のGalaxy J2 Proです。Xiaomiスマホで最も人気があったのは、Redmi Note 5の廉価版のRedmi 5Aで、330万台の売上を記録しました。

好調なSamsungとXiaomi、苦戦するApple
インド国内のスマートフォン市場でのXiaomiのシェアは、2018年第1四半期(1-3月)の18%から30%に増加しており、106%成長した計算になります。

Samsungも2015年ぶりの好調で、前四半期の25%から同じく30%へとシェアを伸ばしています。

一方Appleは、2018年第2四半期にそれぞれ360万台と310万台の売り上げたVivoとOppoや、前四半期の3倍の出荷台数を記録した台湾ベンダーAsusに押されており、苦戦を強いられています。2018年第2四半期の出荷台数は、前四半期と比べて50%下落しました。

しかしながら、Canalysのアナリストは、Appleの長期的戦略は結果的に成功すると予測しています。iPhoneはデバイス1台あたりの利益幅が大きいからです。

かといってAppleがデバイス価格を下げる努力を怠っているわけではありません。Appleは先月、輸入されたデバイスにかけられる関税を考慮し、iPhone6sのインド国内での組み立てを開始したばかりです。
2018年7月21日 01時59分
https://iphone-mania.jp/news-219611/