MongoDBはオープンソースとして開発されているドキュメント指向データベース、いわゆるNoSQLデータベースのひとつです。データの形式として柔軟にデータを格納できるJSONライクな形式を採用し、1つのJSONライクな形式のデータを1つのドキュメントとして保存します。

MongoDBの開発元であるMongoDB社は6月27日、ニューヨークで開催された同社のイベント「MongoDB World'18」において、最新のMongoDBとなる「MongoDB 4.0」の正式リリースを発表しました。

MongoDB 4.0の最大の特徴は、マルチドキュメントの操作に対してACIDトランザクションがサポートされたことです。

マルチドキュメントのトランザクションでは、「start_transaction」によりトランザクションの開始を宣言したあとで、複数のドキュメントに対する操作を行い、そのいずれかが失敗したときにはロールバックしてすべてのドキュメントがトランザクション開始前の状態に戻ります。

ドキュメントに対する操作がすべて成功し、「commit_transaction」でトランザクションのコミットが宣言された場合、その状態が確定されます。

このトランザクションの実装は、2014年12月に買収したストレージエンジンのWiredTigerを技術的基盤とし、そのうえで開発が進められました。

MongoDB 3.0正式版がリリース。新ストレージエンジンWiredTiger導入で最大10倍の性能向上 − Publickey
今年の2月に、MongoDB 4.0でマルチドキュメントへのトランザクション対応が発表されたとき、同社共同創業者兼CTOのEliot Horowitz氏は、こうしたACIDトランザクションの実装による性能劣化はないと説明しています。
https://www.publickey1.jp/blog/18/mongodb_40acid.html