https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180619/k10011485941000.html
”農福連携”で障害者を農家に派遣 市と人材派遣会社が協定
2018年6月19日 19時40分

神奈川県横須賀市は、障害のある人たちが農作業を担う「農福連携」を進める協定を人材派遣の企業と結び、障害者雇用と合わせて農業の活性化を進めていくことにしています。

横須賀市が協定を結んだのは、東京に本社がある人材派遣の企業です。

「農福連携」は、農業の人手不足を障害者の雇用によって緩和しようという取り組みで、全国に広がりはじめています。

今回の協定で企業は、障害のある人を雇用して横須賀市内の農家に派遣するとしていて、2年後までに30人の雇用を目指すとしています。

障害者が農家に派遣されるのは、早ければ10月ごろの見通しで、横須賀市はこの企業に助成金を出したり、農業についてのアドバイスをしたりして協力していくということです。

協定を結んだ企業は、障害者雇用を積極的に進める会社として厚生労働省の認定を受けていて、横須賀市などによりますと、こうした会社と「農福連携」の協定を結ぶ自治体は、全国で初めてだということです。

横須賀市の上地克明市長は「民間のノウハウを借りつつ、行政が一緒になって主体的に新しい分野を開拓することに意義があると思う」と期待を込めていました。