いすゞ自動車などは1日、液化天然ガス(LNG)を燃料に用いた大型トラックの国内初となる公道走行実験を大阪市内から始めた。二酸化炭素(CO2)の排出量を抑制でき、1度の充填で長く走行可能で、次世代トラックとして注目されている。

https://www.nikkei.com/content/pic/20180601/96958A9F889DE1E3E0E4E6E6E1E2E2E3E2E4E0E2E3EA9E9993E2E2E2-DSXMZO3125787001062018LKA001-PB1-1.jpg
国内で初めてLNGを燃料にしたトラックの公道走行実験が始まった

 今回の実験は佐川急便などに2台を貸し出し、東京ー大阪間などを貨物を載せて走行する予定。燃費や走行性能などを測定し、量産モデルの仕様検討にもつなげる。実験は2019年3月まで続ける。いすゞは16年度から環境省の実証事業に参画し、LNGトラックの開発を手掛けてきた。

 LNGトラックは、LNGが空気と混ざって気化し、エンジンで燃焼する。CO2排出量をディーゼル車と比べて1割程度抑えられるという。課題だった航続距離も1回の充填で1000キロメートル超と圧縮天然ガス(CNG)よりも長い。

 LNGは大阪ガスが提供する。現在、燃料を充填できるのは大阪市住之江区のLNGスタンドのみ。今後都内でもスタンドは新設される予定でインフラ整備が進む見通しだ。

(スレ立て依頼から)
2018/6/1 17:58
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31264430R00C18A6LKA000/