車の運転操作をシステムが行う「レベル3」の自動運転車の実用化のため、警察庁は、道路交通法の改正に向けた検討を始めた。

ドライバーの安全運転義務の規定をシステム運転時には緩和する方針で、システム上の欠陥が原因の事故ではメーカー側が刑事責任を問われることになる。政府は、2020年にレベル3の実用化を計画しており、今年度内にも法規制の方向性を決定する方針だ。

自動運転の国際基準は、ドライバーが全ての運転操作をする「レベル0」から、全てをシステムが行う「レベル5」まで6段階に分類している。国内では現在、ブレーキなど一部の操作を自動にした「レベル2」までが市販されている。

レベル3は普段はシステムが運転し、悪天候やスピードを出している時など自動運転プログラムの限界を超えた場合、ドライバーに運転を代わるよう音声などで伝える。

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2018年05月12日 06時05分
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180511-OYT1T50126.html