主要自動車メーカーの2017年度(17年4月〜18年3月)の世界販売台数が26日、出そろった。日産自動車とフランス大手ルノー、三菱自動車で構成する企業連合は、前年度比5.1%増の1069万5773台で、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)に次ぐ2位だった。トヨタ自動車は、1.9%増の1044万1000台で過去最高だったが、3位にとどまった。

上位の顔触れは17年暦年(17年1〜12月)と同じになり、日欧の自動車大手を軸に3グループで先頭を争う構図が固まりつつある。

日産連合は各社の発表を合算した。日産の世界販売は前年度比2.6%増の579万252台で過去最高だった。

国内は新車の無資格検査の問題が逆風となったが、中国でのスポーツ用多目的車(SUV)の販売増などが寄与した。ダニエレ・スキラッチ副社長は「中国市場の勢いが大きかった。さらなる成長を目指す」とのコメントを出した。

ルノーは5.5%増の380万4327台。三菱は18.9%増の110万1194台だった。三菱は東南アジアなどで浸透したほか、16年度に発覚した燃費不正問題の落ち込みから回復したことも大きい。
2018.4.27 06:08
https://www.sankeibiz.jp/business/news/180427/bsa1804270500004-n1.htm