【バルセロナ=篠崎健太】英家電大手ダイソンが1日発表した2017年12月期決算は、現金ベースの本業のもうけを示すEBITDA(償却前営業利益)が8億100万ポンド(約1180億円)だった。前の期より27%増え、過去最高を更新した。主力のコードレス掃除機や理美容家電の売れ行きが、アジアを中心に好調だった。

売上高は35億ポンドと40%増えた。主力の掃除機に加え、16年に参入したヘアドライヤー「スーパーソニック」も増収に貢献した。直営店の展開に力を入れており、17年には9店がオープンして19店に増加。直営店の販売額は2倍になった。

ダイソンは17年9月、電気自動車(EV)市場に20年までに参入すると発表した。創業者のジェームズ・ダイソン氏は日本経済新聞の電話取材に対し「目標に変わりはない。開発は計画通りに運んでいる」と話した。好調な家電で稼ぐ資金を生かし、全て自前でのEV開発を進める方針だ。
2018/3/1 9:01
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27537980R00C18A3EAF000/