日本の電機メーカーの間では、人手不足が深刻な流通業界向けに、あらゆるものをインターネットにつなげる、IoTの技術で業務を効率化する新たなシステムの開発が盛んになっています。

このうち、富士通が今月発表したシステムは、倉庫や店舗で膨大な数の中から目的の商品を早く見つけることができるというシステムです。従業員が専用の機器に目的の商品を入力すると、商品にとりつけられた電子タグからの信号を受信して、機器の音が鳴る仕組みです。

後藤博之リテール&ロジスティクス事業部長は「インターネットの技術やそこから得られるデータを活用することで、人手不足に対応するサービスを生みだしていきたい」と話しています。

一方、東芝が開発したシステムは、倉庫で働く従業員に腕時計型の端末をつけて一人一人の移動や手の動きを記録することで、人や商品をより効率的に配置することができるというものです。

流通業界の人手不足は一段と深刻化しているだけに、IoTやロボットなど、最先端のIT技術で業務を効率化するシステムの開発競争が激しくなっています。
2月25日 11時08分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180225/k10011342491000.html