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この記事は「日経Kids+ 子どもと一緒に楽しむ! プログラミング」(2017年3月発売)から転載したものです。内容は基本的に発売日時点のものとなります。

●はじめは難しいものではなく ビジュアルプログラミング言語を使おう

 プログラミング言語には「C♯」「C++」「JavaScript」「Python」「Ruby」など、いくつもの種類があり、それぞれが異なる体系と記述法を持っています。これらは基本的に英数字の組み合わせで記述され、プログラミング言語に触れたことがない人が見ると、書かれている内容が何を意味しているのかは、ほとんどわからないでしょう。

 どの言語を覚えるのか?……というのはプログラマーのあいだでも度々話題に上るテーマですが、プログラミング教育の場合、いきなりそれらの難解なプログラミング言語を習うのは、ハードルが高過ぎます。

 そこで、義務教育のプログラミング言語で、まず最初に触れるべきものとして期待されているのが「ビジュアルプログラミング言語」です。これは、複雑なプログラミング言語をブロックなどの部品に置き換えて、マウスの操作でプログラムを組み立てられるようにしたものです。「プログラミングにおける基礎的な考え方」や「組み立て方のルール」などを感覚的に身につけられるのが特徴です。

 ビジュアルプログラミング言語にもやはり種類があり、代表的なものに「スクラッチ」や「ムーンブロック」「プログラミン」などが挙げられます。「プログラミング」と聞くと敬遠してしまいそうですが、はじめは、難解なプログラミング言語ではなく、目で見てわかりやすいビジュアルプログラミング言語を使い、まずは「考え方」に触れ、徐々に慣れていけば子どもでもプログラミングを楽しめます。

小学生の学習に向くビジュアルプログラミングツールはバリエーションが豊富
少しずつステップアップ!

 ビジュアルプログラミング言語にも、やはり多くのバリエーションがあります。小学校低学年なら「スクラッチ・ジュニア」や「グリコード」など、簡素な作りでイラストをたくさん用いたものがいいでしょう。そして年齢が進むごとに「スクラッチ」「スタディーノ」といった、より実践に近いビジュアルプログラミング言語へとステップアップしながら学習していくのが理想的です。

 いずれもブロックやイラストなどわかりやすいパーツを組み立てていく仕組みなので、子どもは興味を持って触ってくれるはずです。
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