2018-10-01 09:12
 中国メディア・東方網は28日、「日本は社会福祉が手厚く家も自動車も高くないのに、どうして若者はこんなにも大きなストレスを抱えているのか」とする記事を掲載した。

 記事は「みんな知っての通り、日本は幸福度が高い国だ。多くの家庭が一軒家を買うことができ、その使用期限は永久となっている。
また、自動車も中国に比べれば安く購入することができるほか、社会福祉も充実している。しかし、調査をしてみると日本の若者の生活ストレスはとても大きいのだという。これはいったいどうしてなのか」とした。

 そのうえで、日本の若者がストレスを抱える背景を3つ紹介。まず学校に行くプレッシャーを挙げ、「日本の学校は公立と私立に分かれており、公立のほうが学費が安価だが、教育の質は私立にはかなわず、多くの家庭がわが子をいい私立学校に入れるべく、
高額な費用を工面するため四苦八苦するのだ。また、大学では貸与の奨学金制度があるが、卒業後に返還しなければならず、通常は10年程度、場合によってはさらに長い期間債務を背負うことになる」と伝えている。

 次に、高齢者介護の負担について言及した。「日本の高齢化状況は特に深刻であり、現状若者2人で高齢者1人をケアしなければならず、状況は今後さらにひどくなる」とし、親などの家族の面倒を将来的に見る必要性があるとともに、社会の高齢者介護のために経済的な負担を強いられることにもなると指摘した。

 そして3つめとして、仕事におけるストレスを挙げた。「日本では先輩を敬い、先輩に気を遣う文化があり、若い人は自分の任務を完成させるとともに、先輩の仕事をサポートする必要もある。背負うものが重くなれば、プレッシャーも相応に増加し、日常的に深夜残業をするようになるのだ」と伝えている。

 急速に発展、変化する現代社会において、若者がなにがしかのストレスやプレッシャーを抱えて生活しているという点は、日本も中国も同じかもしれない。ただ、ストレスやプレッシャーの元にあるものは、両国の間では少々異なるようである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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