2018.09.30
 国内のタイヤ大手メーカーが、空気を入れる必要のない「エアレスタイヤ」の開発に力を入れている。電気自動車(EV)の普及に伴い、給油所で受けていた点検の機会が減ることを見据えた取り組み。
東洋ゴム工業(伊丹市)は装着した車の一般向け試乗会を7月に初めて実施し、住友ゴム工業(神戸市中央区)はゴルフ場での実証実験を踏まえてゴルフカート用で開発を進める。
両社とも、神戸で開かれる「第31回国際電気自動車シンポジウム・展示会」に開発中の製品を展示する予定だ。(大島光貴、藤森恵一郎)

 エアレスタイヤはパンクの心配がなく、空気圧の点検も不要になるのが特長。各社が開発を加速させるのは、EVの普及だけではなく、車を共有するカーシェアリングのサービス拡大も要因という。多数の人が利用するため、タイヤを入念に点検する意識が薄れるからだ。

 いつ製品化されるのか−。7月、名古屋市で開かれた自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展」(自動車技術会主催)で、ひときわ来場者の注目を集めたのが、東洋ゴムが2017年に発表したエアレスタイヤだ。

 空気の代わりに、特殊樹脂を交差させたX字型のスポーク100本で荷重を支え、接地する部分には低燃費ゴムを使う。軽乗用車に装着し時速120キロで走れる耐久力を備えつつ、転がりやすさと止まりやすさを実現した。06年から研究開発を続け、今回の試作品は「第6世代」に当たる。

      ===== 後略 =====
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https://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/201809/sp/0011687951.shtml