リンを光誘起!σ-ホールでクロス求電子剤C–PIIIカップリング反応

 プニクトゲン結合(PnB)を利用するクロロホスフィンと有機ハロゲン化合物のクロス求電子剤C–PIIIカップリング反応が開発された。
 クロロホスフィン上のσ–ホールとアルキルアミンの相互作用により形成される電荷移動錯体が光励起され反応が進行する。

■クロロホスフィンと有機ハロゲン化合物のクロス求電子剤C–PIIIカップリング反応

 三価のリン化合物は、配位子や有機触媒、農薬、材料などの分野で広く利用されることから、効率的な合成法の開発が化学者の関心を集める[1]。
 近年、二級ホスフィンや金属リン化合物に代わり、比較的安定なクロロホスフィンを出発物質とする合成法が次々に報告された(図1A)[2]。
 現在までに、ニッケル/亜鉛を用いた触媒反応が主に研究されてきたほか、シランを用いたラジカル反応なども報告されている。

(以下略、続きはソースでご確認ください)

lab-brains 2023.12.31
https://lab-brains.as-1.co.jp/news/chem-station/2023/12/58231/