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Credits:Image: Gustav Graeber and Carlos D. Díaz-Marín

マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームは、砂漠のような環境下でも空気中の水分を吸収できる超吸収性素材を開発した。吸収できる水分量は記録的な量だ。透明で弾力性のあるこの素材は、水分を吸収すると膨張し、さらに多くの水分を吸収できるスペースが作られる。吸収した水分を漏出することなく保持し、加熱により水分を凝縮して超純水として回収することが可能だ。研究成果は、『Advanced Materials』誌に2023年5月18日付で公開されている。

開発した素材は、多くの水分を蓄えておくことができるハイドロゲルと、多くの水蒸気を捕らえることができる塩化リチウムを組み合わせるというアイデアから生まれた。ハイドロゲルは、紙オムツにも使用されるほど高い保水能力がある。また塩化リチウムは引き寄せた水分を保持することはできないが、自身の10倍以上の水分を吸収できる強力な吸収剤だ。

既存の研究では、ハイドロゲルに添加できる塩化リチウム量には限界があった。しかし、研究チームは、これまでは不可能とされた量の塩化リチウムをハイドロゲルに添加することに成功した。その結果、この素材は他の素材では吸収性が制限されるような非常に乾燥した条件を含めて、さまざまな湿度レベルでこれまでにない量の水分を吸収し保持できる。


※以下省略。記事全文はソース元にて

2023-7-4
https://engineer.fabcross.jp/archeive/230704_salty-gel.html


■引用元記事
This salty gel could harvest water from desert air
https://news.mit.edu/2023/salty-gel-could-harvest-water-desert-air-0615

■論文
Extreme Water Uptake of Hygroscopic Hydrogels through Maximized Swelling-Induced Salt Loading
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/adma.202211783