「邪道」「薄くならない?」 ビールに“氷”を入れて飲むのはアリ? メーカーに聞く
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2019/8/6
オトナンサー、著者 : オトナンサー編集部

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(写真)ビールに氷を入れて飲むのはアリ?
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東南アジアでは、ビールに氷を入れて飲む国があるそうです。「ビールに氷は邪道」という声もありますが、メーカーの見解やいかに。

ビールがおいしい季節です。キンキンに冷えたビールを飲むために「氷」を入れる人もいるようですが、ネット上では「ビールに氷は邪道」「味が薄くならないの?」という疑問の声があります。一方で、タイやベトナムなど東南アジアの国々では、ビールに氷を入れて飲むのが一般的なようです。ビールに氷を入れて飲むのはアリなのでしょうか。ビールメーカーに聞きました。

・氷を入れると炭酸ガスが抜ける
 キリンビール(東京都中野区)の広報担当者に聞きました。

Q.ビールに氷を入れると、どのような影響がありますか。

担当者「氷を入れるのはあまりおすすめしません。なぜなら、そのままの状態で最もおいしく飲んでいただけるよう設計しているからです。ビールの泡は、炭酸ガスの気泡にビール中のタンパク質や炭水化物、ホップ樹脂などが付着してできたものです。ビールに氷を入れると過剰に泡立ち、炭酸ガスが抜けた状態になるので、おいしく召し上がっていただくことができません」

Q.ビールをおいしく飲むためには、何度くらいが最適ですか。また、ビールの最適な冷やし方、飲み方は。

担当者「人それぞれ好みがあるため一概にはいえませんが、6〜8度が目安とされています。夏はやや低め、冬はやや高めにするなど気温によって決めるのがよいでしょう。冷やしすぎると、ビール本来の味が分からなくなり、泡もきれいに立ちません。一方、生ぬるいビールでは、のどごしの爽快感がなく、後味が強く残ります。なお、飲む前にグラスを冷やしておくと、一層おいしく飲むことができます」

Q.短時間でビールを冷やす方法はありますか。

担当者「缶や瓶を氷水につけるのが一番早い方法です。なお、冷凍庫で急激に冷やすと中身が凍って体積が増え、場合によっては容器が破損、破裂する可能性があり、大変危険です。凍ったビールは濁りが生じ、水っぽい味になってしまうこともあります。冷凍庫には入れないでください」

Q.ビール保管時の注意点は。

担当者「ポイントは『日光を避ける』『高温・低温の場所に置かない』『塩分、油に注意』『強いショックを与えない』の4点です。一番良い保管場所は冷蔵庫です。ただし、急激な温度変化は味や香りを損ないます。冷気の吹き出し口付近やチルド室で保管すると、冷気が直接容器に当たって中身の温度が著しく下がり、凍結することがあるのでご注意ください。開閉のたびに振動するドアポケットでの保管もできるだけ避けてください。

また、炎天下、車のトランクなどでの長時間の保管は、風味のバランスを失うだけでなく、場合によっては容器が破損することがあります」

Q.製造からどのくらいの期間までなら、おいしく飲むことができますか。

担当者「保存状態によって差がありますが、暗くて涼しい所に保存すれば、ビール類は9カ月ほどは風味があまり変わりません。ただ、時間の経過とともに徐々に風味が落ちてしまうので、本来のおいしさを味わっていただくためにも早めにお飲みください」

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