→赤身肉の摂取が多い人の死亡率はナトリウムに比べるとはるかに低い
→全粒穀物やフルーツ、ナッツ・種子、野菜の少ない摂取も主なリスク

米国ではナトリウムの過剰摂取に起因する病気が2017年時点で人口10万人当たり33人の死につながったとの推計が、健康への食事の影響を科学的に分析した最新調査で明らかになった。

  赤身肉の摂取が多い食事に起因する病気が死につながったとされるのは10万人当たり2人弱で、ナトリウムに比べるとはるかにリスクが小さい。しかし、加工肉の高摂取に伴うマイナス面がかなり大きい点を踏まえると、ホットドッグの食べ過ぎには気を付けた方がよさそうだ。

  調査対象のうち5項目は不健康な食品・成分の過剰摂取、10項目は健康的な食品・成分の摂取不足に着目している。17年の米国における食生活で、全15項目のうち1990年に比べて年齢調整死亡率が悪化したのはナトリウムの過剰摂取を要因とするものだけだった。
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  ワシントン大学の保健指標評価研究所(IHME)で准教授を務める調査の筆頭執筆者アシュカン・アフシン博士は「ナトリウムや砂糖、脂質はここ数年、食事に関する議論の焦点だったが、調査結果を見ると、死につながる主要なリスク要因はナトリウムを多く摂取することと、全粒穀物や果物、ナッツ・種子、野菜の少ない摂取だった」と指摘した。


原題:Despite Warnings, More Americans Die From High Sodium Intake(抜粋)
https://www.bloomberg.com/news/articles/2019-04-21/despite-warnings-more-americans-die-from-high-sodium-intake

Bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-04-22/PQCEJO6JIJUO01