自動運転路線バス、試乗してがっかりした理由
https://www.itmedia.co.jp/business/spv/1809/21/news051.html

小田急電鉄は9月6〜16日、神奈川県藤沢市の江の島で、自動運転による路線バスの実証実験を行った。
技術的なサポートはソフトバンクグループのSBドライブが参加する。

私は9月6日の報道公開日に試乗した。
そして正直、がっかりした。

公道を走り始めると、路上駐車の車両を避けられない。
自動停止するから、運転手がハンドルを握り、前後左右を確認して対向車線にはみ出して、駐車車両の脇を過ぎて元の道に戻る。

江の島は観光地だし、路上駐車に出くわす頻度は高い。
駐車車両があるたびに手動運転の連続だ。

駐車車両をやり過ごし、自動運転で短い距離を走って横断歩道の手前で停車。
これは正しく動作している。
しかし、発車は手動運転だ。
観光地の横断歩道は人が途切れにくいし、遠方から走ってきて立ち止まらない横断者もいる。

江の島を出ると、江の島大橋は歩車分離式の片側1車線の車道になる。
ここは自動運転で快走する。
江の島入り口交差点で左折までは自動運転。
しかし、混雑している折り返し地点は手動運転だった。
帰りに交差点を右折して江の島大橋に差し掛かるまでは手動運転である。
自動運転らしい振る舞いは江の島大橋の上だけだ。
その橋の上で、先行する自転車を追い越す場面があったが、ここもやはり手動運転だった。