ロンドンにある自然史博物館などは、イギリス南西部で発見されたおよそ1万年前の男性の骨のDNAを分析した結果、
肌が浅黒かったことが判明したと発表し、ヨーロッパ北部の多くの人たちの肌が白くなったのは、
これまで考えられていた時期よりもっと最近であることを示すものだとして注目されています。

この男性の骨はおよそ1万年前のものと見られ、
イギリス南西部のチェダーにある洞窟で1903年に発見されたことから「チェダーマン」と呼ばれています。

ロンドンにある自然史博物館などの研究チームは7日、頭蓋骨から採取したDNAを分析したとして、
その結果を発表しました。それによりますと、チェダーマンは、肌が浅黒く、目の色は青かったほか、
髪は浅黒い巻き毛だったということです。

これは、チェダーマンの肌は白いと見られるという仮説を覆す結果で、
ヨーロッパ北部の多くの人たちの肌が白くなったのは、
これまで考えられていた時期よりもっと最近であることを示すものだということです。

自然史博物館で40年以上にわたってチェダーマンを調べているという研究者は、
「1万年前の人たちが浅黒い肌で青色の目だったとは想像していなかったため、とても驚いている」と話しています。

NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180208/k10011320191000.html