テーブルトークロールプレイングゲーム(TRPG)は、ゲーム機などのコンピューターを使わずに、
紙・鉛筆・サイコロ・ルールブックなどを用いて対話をしながら遊ぶアナログゲームです。
アメリカでは広く普及しており、まさかの刑務所の中でも人気のあるゲームなのですが、
サイコロやゲーム用のマップが手に入りにくい監獄の中で受刑者たちはどうやってTRPGに興じているのかを、
ゲーム関連メディアのWaypointが解説しています。

How Inmates Play Tabletop RPGs in Prisons Where Dice Are Contraband - Waypoint
https://waypoint.vice.com/en_us/article/padk7z/how-inmates-play-tabletop-rpgs-in-prisons-where-dice-are-contraband

世界初のロールプレイングゲームであるダンジョンズ&ドラゴンズは1974年に発売されて以降、
アメリカでも大人気なゲームの一つです。もちろんその普及は刑務所の中でも例外ではありません。
あまりの人気ぶりにアイダホ州の刑務所ではダンジョンズ&ドラゴンズなどのTRPGが禁止されているほどです。
TRPGのプレイが許されている場合でも、賭博に用いられやすいサイコロの使用・作成は許可されていないケースがほとんど。
しかし、TRPGではさまざまな数値や状況をサイコロの出目によって決定するため、サイコロがなければTRPGを遊ぶことはできません。

そのため、受刑者たちはこっそりとサイコロを作ってゲームをプレイしています。
例えば以下の画像は厚紙を切り貼りして作ったサイコロで、受刑者たちはこれらのサイコロを作るための型紙を、
家族や友人に頼んで送ってもらわなければなりません。
また、作る際に使う接着剤にはジャムや練り歯磨きが代用されています。
https://i.gzn.jp/img/2018/03/02/tabletop-rpg-in-prisons/a01_m.jpg

以下のサイコロは一見すると普通のサイコロに見えますが、実はトイレットペーパーから作られていて、
「水にぬらしては形を整えて乾燥」を繰り返すという、非常に手の込んだものです。
https://i.gzn.jp/img/2018/03/02/tabletop-rpg-in-prisons/a02_m.jpg

ダンジョンズ&ドラゴンズなどのTRPGでは、一般的に用いられる6面のものだけではなく、
4面・8面・10面・12面・20面など多種多様なサイコロが使われます。
そのため、サイコロが厳しく取り締まられる刑務所では「スピナー」と呼ばれるアイテムがサイコロ代わりに作られることもあるとのこと。
これは段ボールに書かれた盤面の上で針金を回し、ルーレットのように出目を決めるもの。
https://i.gzn.jp/img/2018/03/02/tabletop-rpg-in-prisons/a03_m.jpg

また、コーヒー用のカップを重ねた以下のようなスピナーも作られたとのこと。
これはTRPGの場を取り仕切るゲームマスター(GM)がストップというまで回し続け、
止めた時に小窓から出ている数字が出目になるというものです。
刑務所では刑務官による抜き打ちの持ち物検査が行われることもありますが、
こうしたスピナーはサイコロに比べて没収される可能性が低かったため、受刑者たちも愛用しているとのことです。
https://i.gzn.jp/img/2018/03/02/tabletop-rpg-in-prisons/a04_m.jpg
https://i.gzn.jp/img/2018/03/02/tabletop-rpg-in-prisons/a05_m.jpg

続きはソースで

関連ソース画像
https://i.gzn.jp/img/2018/03/02/tabletop-rpg-in-prisons/00_m.jpg

GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20180302-tabletop-rpg-in-prisons/