2023/09/26 05:00

 興部町と大阪大などは25日、牛の排せつ物を基に飼料の添加物に使われる「ギ酸」を製造し、町内で消費する新事業を始めると発表した。
石油由来のギ酸は大半を輸入に頼っており、脱炭素の推進と酪農由来の資材を循環させるシステムを構築し、2025年度の実用化を目指す。

 酪農が主産業の町は、2016年に牛のふん尿を発酵させて生じたメタンガスで発電する「バイオガスプラント」を建設し、売電してきた。
新事業は新設する化学プラントにメタンガスを送り、大阪大の研究グループによる新技術でギ酸とメタノールを製造。ギ酸は牛の飼料の添加物として町内で使用する。
メタノールも燃料として利用・販売する。いずれも従来とは異なり、温室効果ガスの排出削減につながるという。

 牛は1頭当たり1日約60キロの排せつ物を出すため、町はこれまで発電の原料として活用していたが、

https://www.yomiuri.co.jp/local/hokkaido/news/20230925-OYTNT50215/