毎日新聞 2023/9/23 15:00(最終更新 9/23 15:00)
 スズメバチやアシナガバチといったハチの活動が活発になる夏から秋口にかけて、
各地の自治体でハチに関する苦情や通報が相次いでいる。市民からの要望に速やかに対応する千葉県の松戸市すぐやる課には、
7月だけでも577件のハチの巣駆除の要請があった。炎天下、防護服で現場に急行する同課職員に2回にわたって同行した。

 「ああ、あれはコガタスズメバチだ」。市南部の民家の庭木に2・5センチほどのスズメバチが飛び回っているのを同課の根本慎一課長(54)が指さした。

 「あれならすぐです」と、白い作業着のまま駆除を開始。殺虫剤を巣の穴から中に吹き込み、わずか5分ほどで巣を除去して作業を終えた。
依頼主の主婦(63)は「以前、ハチに刺されたことがあったので怖かった。本当に助かります」と、安心した表情で何度も頭を下げた。

 約半月後、今度は市の東部クリーンセンターに向かった。植え込みに多数飛び交っていたのは、黄色と黒のしま模様が特徴的な、体長4センチほどの大スズメバチ。
根本課長も
https://mainichi.jp/articles/20230922/k00/00m/040/357000c