NTT都市開発(東京)は、守口市の大阪メトロ守口駅前にある市役所旧本庁舎跡地を、商業棟と住宅棟の複合施設として再開発する計画案を公表した。流通大手イオン傘下のイオンタウン(千葉市)との共同提案。17日付で守口市と基本協定書を結んだ。

 計画概要によると、事業名称は「リンク・シティ・モリグチ」(仮称)。同市京阪本通、豊秀町、日吉町にまたがる敷地面積7524平方メートル、延べ床面積1万7049平方メートルを予定している。商業棟が地上2階建て、住宅棟は地上10階建てで170戸の計画。

 提案は、同市の新たな顔の創出▽子育てを中心とした新たなライフスタイルの発信▽周辺の自然、歴史資源の活用−が柱となっている。

 「ヒト・モノ・コトがつながる商業・住宅の複合開発」を街づくりのテーマに、職場や自宅以外で仕事ができる「コワーキング(協働)スペース」や事業所内保育所、市民が利用できるイベント空間の設置も計画しており、「市と一体となり、地域の課題を解決する街づくりに取り組んでいく」としている。

 市は16年、旧庁舎から約400メートル南西にある旧三洋電機本社ビルに本庁舎を移転。市が基本構想を策定し、跡地活用を模索してきた経緯があり、今年3月、公募に応じたNTTとイオンを優先交渉権者に選定していた。

 着工は22年9月を予定しており、商業棟は23年9月、住宅棟は24年6月の完成を見込んでいる。


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移転前の守口市役所旧本庁舎=2014年9月

大阪日日新聞 2020年7月25日
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