県内唯一の栽培地で白い花をつけるケシ
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 岡山県内で唯一、医療用に使うケシを栽培している美作市内の畑で白い花が咲いている。国の方針で今年が最後の栽培となることが決定しており、見納めになる。

 アヘンやモルヒネの原料になるケシは、法律で規制され、栽培には許可が必要。同市内では栽培技術の保存などを目的に育てていたが、高齢化の影響で栽培するのは現在、農業の男性(67)だけとなった。

 男性は約20年前から約1アールの畑で約千本を栽培。厚生労働省から栽培を今年限りで終了するよう連絡があったという。

 畑では高さ1メートルほどの茎の先端に、今月上旬から直径10センチの白い花をつけた。20日ごろまで見られるという。
男性は「種の保存のために頑張ってきた。長い間、国に貢献できて良かった」と話している。
(2018年05月19日 20時30分 更新)
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