高知市立の保育園で、給食に使用するかつお節に金属片が混入していたことが12日、分かった。職員が調理中に発見したため、園児に影響はなかった。製造元はかつお節パックを回収、市は市内の保育園や幼稚園に情報提供をし、注意を呼び掛けている。

 市保育幼稚園課によると、10日午前、保育園で出す給食を調理中、100グラム入りのかつおの削り節1パックを鍋でいろうとした際、1ミリほどの金属片に気付いた。職員が他の2パックを調べたところ、約10個の金属片が見つかった。

 削り節を製造した森田鰹節(高知市南久保)によると、同じタイプの業務用のパックは100個製造。12日までに約80個を回収した。残りのパックも回収を急いでいる。

 同社によると、削り節は県内の給食関係の食品問屋に卸しており、県外には出ていない。市によると、市内の小中学校では使用されていない。

 同社は、加工の最終工程で金属検出器を使っているが、今回の金属片は小さすぎて見つけられなかったという。金属片がどの段階で混入したかは分かっておらず、原因を調べている。

 森田研一社長は「皆さんにご迷惑をお掛けして申し訳ない」と謝罪した。今後、新しい金属検出器を導入し対応すると話している。

http://www.sankei.com/west/news/170712/wst1707120060-n1.html