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未利用の海藻などが与えられたウニの成育状況を確認する関係者=3月、八雲町
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/economy/agriculture/1-0396650.html

 【八雲】ひやま漁協熊石支所(渡島管内八雲町)などは、磯焼けの海で身入りの悪い「やせウニ」を陸に移して育てる実験を2カ月間行ったところ、
可食部分の生殖巣の割合を給餌前の約2倍に増やすことに成功した。捨てられていた海草を主原料に開発した人工飼料を与え、
色合いや食味も「商品として出荷できるレベルに高まった」という。

 実験は、同支所と北大大学院水産科学研究院、廃棄物処理の北清(札幌)、北海道科学技術総合振興センター(同)、道立工業技術センター(函館)が実施した。

 具体的には、熊石沖の磯焼けの岩場で身入りの悪いキタムラサキウニ240個を採取し、同町のアワビ育成施設の水槽に入れて行った。
廃棄されることが多い、「ガニアシ」と呼ばれるコンブの根を主原料に開発した人工飼料を1月から3月まで、週1回与えた。
育ったウニを3月中旬に水槽から取り出し、身入りの変化や食味などを調べた。