トヨタ自動車は10月27日、半導体不足を理由に、一部の車種で新車の納車時に2個渡しているスマートキーを当面の間、1個にすると発表した。納車時はスマートキーとメカニカルキーの計2個が渡され、2個目のスマートキーは準備が整い次第、提供される。

 同社によると、納期が遅れ、待たせている顧客に1日でも早く届けるための判断だといい、20日から販売店を通じて契約者に通知しているという。

 トヨタを巡っては、半導体不足や新型コロナウイルスの影響で生産台数が減少。11月には国内8工場で一部稼働を停止する予定で、2022年度通期の世界生産台数は従来見通しの970万台を下回る見込みとしている。

 2020年秋ごろから深刻化した世界的な半導体不足は、PCやモバイル機器の生産減少や給湯器の欠品など、さまざまな分野に影響を与えており、自動車業界では新車納期の大幅な遅延が発生している。ここにきて半導体不足は緩和されつつあるものの、ホンダが9月に新型SUV「ZR-V」の発売延期を発表するなど深刻な影響が続いている。

【対象車種】

<トヨタブランド> クラウン、カムリ、プリウス、bZ4X、RAV4、ハリアー、C-HR、アルファード、ヴェルファイア、ノア、ヴォクシー、ランドクルーザー、ランドクルーザー プラド、グランエース

<レクサスブランド> LS、ES、IS、LC(含むConvertible)、RC F、LX、NX、UX、UX300e

※トヨタの一部車種およびレクサスの各モデルは、カードキーも付属
2022年10月28日 09時00分
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2210/28/news077.html