時事通信社
2020年3月27日 12:42

塗料最大手「日本ペイントホールディングス」(大阪市)の営業秘密を転職先の競合社「菊水化学工業」(名古屋市)に漏らしたとして、不正競争防止法違反罪に問われた日本ペイント元執行役員、橘佳樹被告(66)の判決で、名古屋地裁(吉井隆平裁判長)は27日、懲役2年6月、執行猶予3年、罰金120万円(求刑懲役4年、罰金200万円)を言い渡した。
吉井裁判長は、橘被告が漏らした塗料の原料や配合量の製造情報を「営業秘密に当たる」と認定。動機について「菊水化学の新製品の開発に貢献し、自己の評価を上げることが目的だったと推認できる」と述べた。
判決によると、橘被告は日本ペイントの子会社に出向していた2013年1月、データベース内の塗料の製造情報をUSBメモリーに保存。同年4月と8月、転職先の菊水化学従業員に伝えた。

https://www.excite.co.jp/news/article-amp/Jiji_20200327X974/