28日の米株式相場でダウ工業株30種平均は7日続落して始まった。前日比の下げ幅は一時、1000ドルを超え、心理的節目の2万5000ドルを下回った。新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、ヒトやモノの移動の制限の長期化が世界経済の下押し圧力になるとの懸念が一段と強まっている。米時間午前10時10分時点のダウ平均は961ドル安の2万4804ドル付近で推移した。

投資家のリスク回避姿勢が強まっている。米債券市場では安全資産とされる米国債が買われている。長期金利の指標となる米10年物国債利回りは1.2%を下回り、過去最低水準で推移している。一方、投資家心理を測る指標「VIX指数」は一時、前日比で2割高い47近辺まで上昇した。先行きへの不安が強まった状態とされる20を大きく上回っている。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56220770Z20C20A2000000/