民間調査会社の東京商工リサーチが9日発表した11月の全国企業倒産件数は、前年同月比1.4%増の728件だった。3カ月連続で前年同月を上回り、6月(734件)以来の高い水準だった。負債総額は同2.3%増の1241億1600万円で、5月以来6カ月ぶりに前年同月を上回った。負債1億円未満の倒産が全体の7割超を占めた。

産業別の倒産件数をみると、全10産業のうち5産業で前年同月比で増えた。「農・林・漁・鉱業」が前年同月比で増えたほか、金融機関の融資姿勢が慎重になっている「不動産業」も前年同月比で増えた。一方、「小売業」は6カ月ぶりに前年同月比で減った。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

2019/12/9 13:30
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL09HKG_Z01C19A2000000/