国産初のジェット旅客機の開発を進める三菱重工業は、安全性を担保する「型式証明」の取得に向けた飛行試験の一部のスケジュールが予定より遅れているものの、来年半ばに予定している初号機の納入には影響が出ないという見通しを示しました。

三菱重工の子会社、三菱航空機が開発を進める「三菱スペースジェット」は、開発の最終段階となる「型式証明」を国から取得するための飛行試験を行っていますが、それに向けた航空機の製造のスケジュールが計画より遅れています。

これについて三菱重工の小口正範副社長は5日、会見で「飛行試験の中で課題が出て、設計変更をすることもあると思う。すべてにおいて問題がないとは言わないが、大きな線では予定どおり進んでいる」と述べ、来年半ばを予定している初号機の納入には影響が出ないという見通しを改めて示しました。

ジェット旅客機はこれまで相次ぐトラブルで初号機の納入時期が5回にわたって延期され、当初の計画からは7年遅れとなっています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190805/k10012022601000.html