[東京 10日 ロイター] - SUBARU(7270.T)は10日、2020年3月期の業績見通し(国際会計基準)を発表した。営業利益は2600億円を見込む。同社の決算開示は午後1時の予定だったが、その前に会社のホームページに一時的に内容を掲載し、その後取り下げた。開示時間を急きょ早め、午前10時25分に正式に開示した。

会社の営業利益予想は、リフィニティブが集計したアナリスト21人の予測平均値3129億円を下回っている。

今期の純利益予想は2100億円、売上高予想は3兆3100億円。想定為替レートは、1ドル110円(前年実績111円)、1ユーロ120円(同129円)としている。諸経費等の減少、自動車売上台数の増加などを織り込んだという。今期から国際会計基準を適用するため、日本基準だった前期との比較はしない。

19年3月期は営業利益が48.5%減の1955億円だった。昨年11月に届け出たリコールなどによる品質関連費用の増加、部品不具合に伴う国内生産の一時停止による販売減少などが響いた。

スバルの決算内容については、もともと午後1時に開示する予定だった。しかし、午前10時過ぎにはホームページに掲載されていたとみられ、スバルの株価は一時2%を超えて下げた。その後、掲載した内容をいったん取り下げ、午前10時25分に正式開示した。同社は時間を誤って一時掲載したことを認めている。

東京証券取引所の適時開示情報閲覧サービス「TDnet」を経由せずに決算資料を開示するのは東証の開示規則違反となり、関係者によると、東証は近くスバルに口頭で注意し、経緯などの説明を求めるもようだ。

2019年5月10日 / 10:46
ロイター
https://jp.reuters.com/article/subaru-results-idJPKCN1SG04Y