[東京 15日 ロイター] - 日銀は14─15日に開いた金融政策決定会合で、短期金利をマイナス0.1%、長期金利をゼロ%程度とする長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)付き量的・質的金融緩和政策の現状維持を賛成多数で決定した。長期国債の買い入れ額は、年間80兆円をめどとしつつ、弾力的な買い入れを実施する。

景気の総括判断は「緩やかに拡大」で据え置いた。ただ、「輸出・生産面に海外経済の減速の影響が見られるものの」という文言を付け加えた。

個別項目では、1月の生産や輸出が落ち込んだことを受けて、生産については「足元では弱めの動きとなっているが、緩やかな増加基調にある」、輸出については「足元では弱めの動きとなっている」とし、「増加基調」としていた判断を引き下げた。また、海外経済についても「総じてみれば着実な成長」から「減速の動きが見られるが、総じてみれば緩やかに成長している」に下方修正した。

2019年3月15日 / 12:01
ロイター
https://jp.reuters.com/article/boj-policy-unchange-idJPKCN1QW0AS