【フランクフルト=深尾幸生】BMWが中国の車載電池世界最大手、寧徳時代新能源科技(CATL)に数十億ユーロ(数千億円)分の電気自動車(EV)用電池を発注したことが28日わかった。BMWのハラルト・クリューガー社長が独紙ハンデルスブラットのインタビューで明らかにした。

 BMWは2025年まで12車種のEVを含む25車種の電動車を発売する計画。これまでEV用電池は韓国のサムスンSDIから主に調達していたが、必要な量が増えるのに備えて調達先を増やす。CATLはBMWと共同開発した電池セルを生産する。

 クリューガー社長は「CATLが欧州にたてる工場から電池セルを調達する」と述べた。CATLの欧州代表は5月、欧州への工場建設について最終調整していることを明らかにしていた。

 CATLは独フォルクスワーゲン(VW)にもEV用電池を供給することが決まっている。独大手との取引の多かった韓国の電池メーカーに割り込むかたちで供給先を広げている。
2018/6/29 9:05
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32397100Z20C18A6EAF000/