同行の米国部門は米連邦準備理事会(FRB)から「問題のある状態」と判定されていたことが明らかになり、
先週は株価が過去最安値近辺まで下落。
その後は欧州中央銀行(ECB)筋からの好意的なコメントを受けて持ち直していた。

調査会社FISアステク・アナリティクスによると、
信用取引で貸しに出されているドイツ銀行株は現在10億ドル近くにのぼり、
ドル建てで見るとグローバル行の中で最も多い。

また、調査会社マークイットによると、ドイツの主要株価指数DAX.GDAXの構成銘柄の中でも、
ドイツ銀行株は最も貸株の多い銘柄で、同行株のうち約5%が貸し出されている。これは過去1年超で最も多い。

オプション市場では、ドイツ銀株のプット・コール・レシオが5日時点で1.28だった。
この値はコール(買う権利)の建玉に対してプット(売る権利)の建玉がどの程度存在するかを示す比率で
「1を超えると弱気心理を示す」(アナリスト)とされる。

値は日々大きくぶれるが、過去1カ月の平均は2.23と、
2014年5月のピークを超えて2008年の世界金融危機以来の最高値に迫りつつある。

Reuter
https://jp.reuters.com/article/deutsche-bank-idJPKCN1J201V