日本語では、「私は」「あなたが」のように、動作の主(主語)には「〜は」「〜が」がつきます。

 そして「〜は」「〜が」がつけば、それが動作の主(主語)であると誤解されがちです。

 次の文を見てください。

(1)今日は、このジャケットを買った。
(2)給料が上がった。

 これらを英語にしてみましょう。

(1)Today bought this jacket.
(2)My salary increased.

 これを見て不自然だと感じますか。そうなったらこちらのものです。

 そうです!

「動作の主が」「何かをする」の語順になっていないのです。

 Today がbought したわけではないですし、My salaryは動作の主でしょうか。両方とも、動作の主は「I(私は)」ですよね。正しくは下記になります。

(1)I bought this jacket today.
(2)I got a raise. ※get a raise「昇給する=昇給を得る」

 このように、日本語では「〜は」「〜が」であっても、実際の動作の主はよく省略されます。

 日本語をそのまま英語にするのではなく、日本語で伝えようとしている内容を英語の語順で表現することが重要なのです。

 英語では「I(私は)」「my(私の)」「me(私を)」のような情報をハッキリ伝えましょう。

 最初は時間がかかると思いますし、間違えるかもしれません。

 「私たちは英語のネイティブではない」と開き直り、「1分間英語音読」を通して、英語の基本的な語順をマスターしましょう。
http://diamond.jp/articles/-/170418