中国高速鉄道を誇りに思っている中国人は多い。技術の面で何かと新幹線と比較されることも多い中国高速鉄道だが、中国メディアの今日頭条は19日、「新幹線に乗車する際に知っておくべき知識」として、中国高速鉄道と新幹線の違いについて紹介する記事を掲載した。

 中国人が日本を観光する際、東京から静岡、名古屋、京都、大阪を通るルートは「ゴールデンルート」とも呼ばれる。こうした都市間を移動する際、新幹線は移動時間が短いため便利だ。近年は個人旅行で訪れる中国人も増加しているゆえ、これらの都市を移動するのに新幹線を利用して中国高速鉄道との違いを体験してみようと思う中国人も多いようだ。

 記事は新幹線に乗車する際に知っておくべき知識として、切符の購入の仕方を説明し、乗車券と特急券の2枚の切符が必要になることを説明した。中国高速鉄道はネットでの事前購入が可能で、多くの人はスマホで乗車券を購入し、スマホで支払いも済ませる。また乗車券の購入は実名制であるため、購入の際には身分証番号が必要になるが、駅にある券売機でICチップ入りの身分証明書に購入した切符の情報を入れることができるので、改札を通過する際に身分証だけを機械にかざして乗車できるという時短かつ発券も不要なシステムに変わりつつある。しかし日本ではネットで事前予約は出来るものの発券作業が必要であることや、直接発券機で購入する方法もあることを説明した。

 こうして見ると中国の高速鉄道はスマートに乗車手続きを済ませることが出来るようになっているように感じられる。一方で新幹線の乗車体験から中国人が感じるのは「車内の清潔さと静かさ」であり、「飲食物の臭いが充満していないこと」や、「携帯電話で話をする声や、電子機器の使用音といった『音』がない」ことであり、これらが最大の違いであると指摘している。
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